「探偵儀式 (3)」 箸井地図/大塚英志/清涼院流水

探偵儀式 (3) (カドカワコミックスAエース)

探偵儀式 (3)
箸井 地図 大塚 英志 清涼院 流水 / 角川書店 (2006/03/25)


評価:★★★★☆


小林洋介の最後の事件』『多重人格探偵サイコ』と紹介しましたので
続けて今回はこちら。


読み始めた切っ掛けは『サイコ』の関連書籍だったから。
なんていう少々不純な動機。

ご存じ無い方の為に簡単に説明しますと
大塚英志原作の『多重人格探偵サイコ』『探偵儀式』『黒鷺死体宅配便
の3つの漫画は、それぞれ作画さんは違えども
全てに「笹山徹」という人物が登場するという繋がりを持っていまして。
通称『笹山徹サーガ』と呼ばる一連の作品群なのであります。
いつかその全貌が明らかになる日が来るそうなのですが。
作者様がそう宣言されていたのですが。
本当に明らかになるのでしょうか・・・ね・・・(疑)。


それはさておき。
今の所、繋がりはこの笹山徹が登場するというただそれだけで
他の人物が登場するわけでも、事件が繋がっているわけでもなく。
ですから他作品の知識が無くとも問題無く読む事が出来ます。

が!!きっと、絶対に何か関わってくると思うんですよ!!
まだ何もそんな要素は無いのに、どこかで何か繋がりが出てるのではないかと
深読みし過ぎちゃってもう大変です。
今巻などは特に「学校で飼育されているウサギの惨殺事件」が登場して
お!これは『サイコ 11巻』のアレか!?
なんて物凄く期待したのですが、違いました。残念。非常ーに残念。

なんだかそういう変な目線で読んでしまっているため
純粋にこの『探偵儀式』の世界に入り込めていない感はあります。申し訳無い。
そしてそれより何より「“超能力”を使って事件をアッサリ解明する」なんて
探偵作品にあるまじき展開に「それってどうなのよ!!」と
そんな気持ちもあって、実を言えば私の中で評価はあまり良くありませんでした。

しかし、しかし!!巻を重ねる毎に
最終的に解く事になると思われる「大きな謎」が明らかとなり
複線のように張り巡らされた欠片が繋がりを見せ始め、俄然面白くなってきて。
そう本作の見所は、途中途中に挟まれる「小さな謎」の解決では無かったのですね。

ちなみに私は、2巻で魔尼夜と図流子の日常生活が判明した辺りから
物語に非常に魅力を感じるようになりました。
そして3巻最後のあの展開!!
ちょ!!え!!どうしたの!?どうなってるの!?ええええーーー!!!!と。

・・・そしていつの間にか、完全にハマっている自分に気付いたのでした。うう。


そうそう、ちなみに本作は『笹山徹サーガ』であると同時に
清流院流水氏の小説『JDCシリーズ』のメンバーが登場する事から。
こちらのシリーズ繋がりでもあったりします(JDCシリーズは残念ながら未読)。
ですから、純粋に本作だけ読んだとしても、それなりに面白いとは思うのですが
どちらかを知っていた方が、面白さはより一層際立つ事でしょう。

あと上にも少し書きましたが、生粋の推理モノ好きさんや探偵モノ好きさんには
お薦めし難くあります。なんてったって解明方法が卑怯。
しかしですね「新本格派」と呼ばれる、あのあたりの作品を読み漁った経験をお持ちの方
そうですね「N月R太郎」という文字列を見て、思わず反応してしまうような方は
また違った楽しみ方が出来るかも。です。ふふ。

とりあえず3巻まで一気に読んでみて頂きたい。
きっとこの奇妙な世界に引き込まれている自分に気付くはず。
お勧めです!!


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「多重人格探偵サイコ」関連本まとめ
posted by 麻吉 at 2006/05/07 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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