「木島日記(1)(2)」 森美夏/大塚英志

木島日記 (1) (ニュータイプ100%コミックス) 木島日記 (2) (ニュータイプ100%コミックス)

木島日記 (1) / 木島日記 (2)
森 美夏 大塚 英志 / 角川書店 (2000/12)


評価:★★★★★(満点!!)


『木島日記』は以前紹介しました大塚氏原作による一連のシリーズ
「笹山徹サーガ」とは別件で『多重人格探偵サイコ』と繋がりのある作品です。
「学窓会」の前身である「瀬条機関」を背景に
清水老人の過去、また御恵てうも登場します。
本人ではないでしょうが鬼干潟の名前も出てきますね。

あと今度感想を書く予定でいます
本作同様、大塚氏と森嬢による作品『北神伝綺』。
こちらとは完全に繋がりがあります。
本作と共に『偽史シリーズ三部作』と称された作品の一部で
ちなみに3つ目の作品『八雲百夜』は
最近『Comic 新現実 Vol.3』で連載が開始されたばかりで
単行本化はこれから。楽しみ。


さて前置きからして長くなってしまいましたが
『木島日記』については書きたい事が山ほどありまして。
なので今回は特別に2回に分けて書かせて頂きたいと思います。
今回は『木島日記』第一部と言うべき1巻と2巻について。


本作は昭和初期の日本が舞台。
とある組織の下働きをしている奇妙な仮面を被った『木島平八郎』と
実在の人物、民俗学者『折口信夫』を主軸に
実際にあった事件、話題、物等の
闇に葬られた真相が語られる・・・といったお話。

1・2巻でのテーマは
『だいだらぼっち』『クサナギの剣とロンギヌスの槍』『人魚伝説』
『楊貴妃』『ヒトラーの出生』『戦艦大和』『津山三十人殺し』


映画『男たちの大和』で改めて注目されている『戦艦大和』の制作秘話は
『日本書紀』または『魏志倭人伝』でも語られる
太古の日本の風習と相まってなかなか面白いです。

もちろんこれは真実ではない『偽史』なのですが。
しかし登場人物が実在の人物であるがゆえの真実味。
実は「軍艦の神様」として登場する設計士の『平賀閣下』。
なんと友人が彼の子孫でして(嘘のような本当の話)
なんとなく面影が。面長でだけど丸みをおびている輪郭とか
とても似ているのですよ。
ゆえにこの話はより一層真実味を持って読んでしまいました。
彼女曰く、『持衰』のような弟さんはいなかったそうですが。
そりゃそうだ(笑)。


あと2巻最後に登場します『津山三十人殺し』。
これは『八つ墓村』のモチーフとなった有名な事件ですが
私が初めてこの事件の事を知ったのは
島田荘司著の『龍臥亭事件』。
この作品により非常に興味をもった事件であったので
本作で取り上げられてとても嬉しかったです。
島田作品の『御手洗潔シリーズ』もいずれ感想を書かねばな。
そういえば『津山・・・』は『北神伝綺』でも取り上げられていましたね。


他にも登場する多くの事件や人物は実在のもので
しかし私のように歴史の知識がまったくと言っていいほど無くとも
十分に面白く読む事ができます。
史実を知っている方はより一層面白く読めるのでは?
昭和初期の混沌とした、、まだ神隠しが信じられていたような時代。
そんな世界観がお好きな方は是非。

余談ですが
私は美蘭と一ツ橋中尉が可愛くて好きです。ふっふっふ。


★特集『森美夏』 : http://psycho.web.infoseek.co.jp/mori/

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posted by 麻吉 at 2006/05/24 22:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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