「ロリータ℃の素敵な冒険」 大塚英志

ロリータ℃の素敵な冒険

ロリータ℃の素敵な冒険
大塚 英志 / 徳間書店 (2004/07、文庫2005/11)


評価:★★★★★(満点!!)


正直に言いましょう。完全に題名に騙されていましたよ!!


『多重人格探偵サイコ』の関連書籍だという知識はありつつも
しかし、昨日感想を書きました『ロリータの温度』同様
サイコ本編とはあまり係わり合いは無いだろうと勝手に予想し
ゆえに今まで手を出さずにいた本作。

私と同じ様に『小林洋介の最後の事件』等は読んでいても
こちらには手を出していない方、沢山いらっしゃるのではないでしょうか。
ああ、騙されてますね。騙されてますよ。
そんな人は今すぐ本屋さんに駆け込みなさい!!
本作は本編『多重人格探偵サイコ 4巻』前後に位置する物語であり
小説『西園伸二の憂鬱』にも繋がる完全なサイドストーリー本でありました。
ああ、もっと早くに読んでおくんだったー!!!!


主人公はタイトル通り「℃」。ですが
西園伸二でもあり、伏姫麒麟でもあります。
本編11巻で描かれていたような歌舞伎町に潜伏する西園伸二と
彼を取り巻く周りの人々とそして起こる猟奇事件の物語。

本編で姿すら描かれなかった森泉晶の事。
白さんの生い立ち。℃の出生などが明らかとなります。
あと伏姫麒麟の事も。

麒麟は『西園伸二の憂鬱』にも登場しますが
漫画版と小説版では外見性格共に少々違いがありますよね。
私は小説版の麒麟がお気に入りで
それゆえに本作で彼女の日常だとか気持ちだとか
詳しく描かれていて、とても楽しく読む事が出来ました。
そしてますます好きになってしまった。
あ、あと白さんも!!
実は凄い苦労人だったんだね・・・白さん・・・。うう。


物語としての良質さ(残酷さ)は言うまでも無く。
それに加え、麒麟ファン、白ファン、℃ファンは必読。
あと西園伸二好きの方も必ずお読みなさい(命令)。

ちなみに、前文でも触れましたが
サイコ本編、また『西園伸二の憂鬱』未読の方にはお薦め致しません。
他小説版同様、本筋を踏まえた人向けのサイドストーリー本です。
ご注意下さい。



あ、最後に余談。にしては少々長いですが。
本作を読んでより一層好きになってしまった「伏姫麒麟」と
初めての登場で、いきなり気になる存在になってしまった「三木・エリクソン・元幸」。
この二人って、サイコ登場人物繋がりであっても関連性はほぼ無いと判断し
未だ未購入である作品に登場する人物なのですよね・・・。

ちなみに麒麟は『MADARA転生編』または『僕は天使の羽根を踏まない』に。
三木は白倉由美著『おおきくなりません』や『きみを守るためにぼくは夢をみる』に。

さあ、どうする自分。買うのか?買っちゃうのか?

とりあえずは登場人物とか関連とか関係なく
普通に面白そうな『僕は天使の〜』を読んでみようかな。
だけどそれならばちゃんと『MADARA』本編の知識も持っていた方が・・・。
そもそも三木なんて本作でもほんのチョイ役だったのに。
お医者さんのくせにいつも熊の着ぐるみ着てるだの
「私ゲイです」とか平然と言っちゃうだの・・・。ううう・・・好き!!


大塚氏の仕掛けた単純な罠だと分かっていながらも
回避するどころかむしろダイビングな自分。とほほ。
でもそんなMな自分も。結構。好き。ほほほ。


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posted by 麻吉 at 2006/06/08 22:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

はじめまして、ななって言います。

私も、ロリータ℃の素敵な冒険を読みました!
本当に、素敵な話・・・
言葉で表すと難しいのですが、近い言葉は「中毒性」でしょうか。

読み終わった瞬間の空虚が大きく、それほどまでに入り込んでいたのかと実感しました。

大塚先生の本はよく読むのですが、大塚先生の脳内は計り知れないです。
間違えれば、外国の偉大な小説化より、怪奇で深くて理解しがたい小説を書ける方だと思います。

私も、この本の評価は、満点です(^U^)o
Posted by なな at 2009年08月08日 22:08
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