[MOVIE] 富江

富江

富江
ハピネット・ピクチャーズ (2004/02/26)


評価:★★★☆☆


※完全にネタバレです※


昨日書きました『弟切草』に続き、こちらもGyaOにて視聴。

ああ、なんだろう。
こちらもやはり酷評が多いようですが
私はそれなりに面白く見る事が出来たのですよ。
B級ホラー好き・・・なのだろうか自分・・・。


さて、『弟切草』が
「知識はあるけれど、それほど入れ込んでいない」
から楽しめたのに対して、本作は
「知識がしっかりあるからこそ、理解でき楽しむ事が出来る」
作品だと思いました。

まったく『富江』に対する知識が無かったら
正直何が何やら分からなかったのではないでしょうか。
以前富江がいた学級が崩壊したわけも。
青年が富江の首を持っていた理由も。
そもそも「富江」という人物についても。


「悪夢は増殖する」というキャッチコピーはすなわち
「切断された分だけ富江は増える」と言う事であって
しかし、作中ではそれが上手く表現出来ていなかったように思います。

「富江という人物は殺しても殺しても死なない」とは言っていても
それはまるで「ゾンビ」や「亡霊」のような扱いで。
だからビニール袋に入っていたのは富江の頭部であり
始めの藤箱の中にいたのは赤ん坊ではなくて首だけの富江で
その後身体が生え、身体だけが少女から大人へと成長したのだと。
ちょっと分かり辛かったのじゃないかな。


しかし、富江が本格的に始動し始めてからの
ジワジワと迫りくる気持ち悪さは秀逸!!

それはもう、なんと言っても菅野“富江”の素晴らしさあればこそ。
高慢な態度のあとに繰り出される甘えん坊な態度。
仕草、話し方、表情。なんと見事な魔性の女振り!!
そして狂わされてゆく周囲の男達。
顔面に傘が刺さった店長!!店長ブラボー!!


菅野“富江”についてはもう文句無し!!・・・と言いたいところですが
しかし強いて難点を挙げるとすれば
菅野嬢は美形というよりも可愛い系だと私思うのでありまして。
最後付近で、顔がハッキリと画面に映されるようになると
富江という恐ろしい存在というよりも
ちょっと我が侭な菅野ちゃん。という風に見えてしまって。
だから最後まで顔は隠し気味であった方が
神秘的で良かったのではないかな。と思いました。


あと、なんだか面白かったと言ったわりに
難点ばかり挙げてしまうのもあれですが

「私は貴女で貴女は私」なんて
そんな設定はいらなかったですよ・・・。

富江は伝染や憑依するような存在なの?
もしくは二重人格?ドッペルゲンガー?
そんな逆に混乱を招くような設定。どうなんですか。
あの台詞は「月子は実は富江の分裂した体の一部だった」
とでも言いたかったのなら
それもまた説明不足であるし、少々無理がある。
原作の知識のある自分さえも
思わず「?」となってしまいました。

いやまあ、映画版の富江はそういう設定なのですよー
と言われてしまえば何も言えない訳ですが。


そんなこんなの映画『富江』。
全体的な空気や雰囲気、適度なグロテスクさは
それでも非常に良かったと思います。
あ、それと。
最後の最後にバッと富江の顔が鏡に映るシーンには
心臓がギュッとなりました。
この終わり方納得いかないわと思ったその瞬間だっただけに
なんだか悔しかったです。くっそー負けた気分だわ!!


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posted by 麻吉 at 2006/07/03 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | MOVIE / TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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