[MOVIE] SAW ソウ

SAW ソウ DTSエディション

SAW ソウ
角川エンタテインメント (2005/03/11)


評価:★★★★☆


生に感謝せず、他人の苦痛を笑う奴らよ 私のゲームに勝て
そうしたら“違う明日”を与えてやる さあ生きるために血を流せ・・・


深夜というか早朝の時間帯にTV放送していたものを
嬉々としてリアルタイム視聴。
凄ーく見てみたかった作品であったので、もうそれだけでワクワクしたし
予想通り自分好みの内容で、とっても面白い作品でありました!!
ラストのあの犯人のシーンには本気で驚きで
「そうきましたか!!」と思わず声が出ましたよ。


そんなわけで現在「3」を放映中の人気サスペンス・ホラー『SAW』であります。

不謹慎な事を書くようですが
私はこういった猟奇犯罪モノが大好きでありまして。
ジェイソンやフレディなどの、ただひたすらに人間を殺めてゆくものではなく
あくまで犯人の定めたルールやポリシーにのっとり、「知的さ」さえも感じるような犯罪。
自分の中での最高のサイコキラーは何と言っても「レクター博士」ですが
「ジグソウ」もなかなか健闘していたと思います。ブラボー!!

しかし、それだけドンデン返しも素晴らしく、面白かっただけに
細かいところで腑に落ちない部分があり、非常に残念でした。
いや、それはあくまで私が勝手に「それってどうなの」と思っただけで
観た方によってはまったく気にならなかったかもしれません。
しかし、ここまで芸術的とも言える犯行の数々を考え付いた犯人なのだから
もっともっと完璧なゲームの内容を考えられたと思うんですよね・・・。


あ、ここで注意書きをひとつ。
この先内容について色々と書いてゆきますが
1度見たきりの記憶だけで書いていますので
見逃していたり、勘違いをしているシーンがあるかもしれません。
また未観で内容を知りたくない方は完全にネタバレになりますのでご注意を!!


さて本題。

私は映画『セブン』の犯人に対して
前半の犯行、演出がかなり素晴らしかったのに比べ
後半がナゲヤリ気味になっていた事をとても残念に思っていて
しかしその自らが定めたルール
「7つの大罪に当てはまる人間に、その罪になぞらえた形で罰を与える」
を最後までシッカリと貫いた事に対しては、非常に評価をしています。

今回も「命を粗末にしている人間にその大切さを教える」というルールにより
その大切にしない行為に関連した形のゲームを用意。
ちゃんと「助かる」道も残し、クリア出来た場合
命の大切さを痛感し、二度と命を粗末になどしない人間へ更生させる。
という犯罪の内容に、とても好感(微妙な表現ですが)を持ちましたし
一番最初の「ゲーム」であった「自殺癖の男」などは
『セブン』の「暴食」と同じ位の魅力を感じたほど。

用意された仕掛けから、内容から、全てが文句無く。全てが秀逸。
もしこの「自殺癖の男」がこのゲームをクリア出来ていたら
きっとジグソウの思惑通り、二度と自殺を図るなんて事はしなくなっていたでしょう。


しかし2個目の「ゲーム」から少しほころびが出てくる。

次にターゲットになったのは「放火魔の男」。
放火魔に火を使って恐怖を味あわせるというのは
1つ目の自傷癖にカミソリワイヤーの恐怖を与えるのと同じで
非常に理に叶った方法である。と一瞬納得してしまいそうなのですが
しかしこの男の場合の「命を粗末にする行為」は
「他人の命」に対してのものですよね。

元からこの男は「自分の命は大切だった」わけです。
そんな人間が、自分が助かる為に頑張るのは当たり前の事で
必死になり命がけでこのゲームをクリアしていたとして
「他人の命も大切だ」と思えたでしょうか?
放火は良くない!!もう2度としない!!と思えたでしょうか?


そして3つ目になると、更に輪をかけて「ゲーム」に矛盾が生じてくる。

ジグソウのゲームに唯一勝利した「麻薬中毒の女」。
私から言わせれば、前の2つに比べて、このゲーム内容は優しすぎだ。
時間内に外さないと顎を砕くヘッドギア。
その鍵は床に転がされた「他人の胃袋の中」にある。

まず「麻薬」と、このゲームの内容にまったく関連性が無い。
まあそれは100歩譲って良しとしましょう。肝心なのはそこでは無い。
このゲームが前の2つと完全に違っている点があるのです。それは
ゲームをクリアするのに「自分自身が何の痛みも伴わない」というところ。
精神的にはかなりのダメージを受ける事になるでしょうが
しかしこの助かる方法は
「自分が助かる為には他人を殺しても構わない」そう言っているのと同じ事。
ジグソウが唱える「命を粗末にする」行為そのものではないのか?

そして更に「関係の無い人間を巻き込んでいる」点も許し難い事だ。


それは最後である、4つ目のゲームについても言える事で。
このゲームなどは更に酷い。
犯人にしてみたら「利用するだけ」で殺すつもりは無かったのかも知れない
しかし犯人の事を「人間として扱ってくれた優しい人」までをも巻き込み
結果的には死に至らしめてしまったではないか!!


犯人の標的は始めから「医者」であったわけで
その他のゲームは自分の行為を世に知らしめ
尚且つ「医者」をおとしめる為の言わば「前振り」以外の何物でもなくて。
医者を苦しめる事さえ出来れば
方法だとかルールだとか、他の人間がどうなろうとどーでも良かったんだよ。
なんて言われてしまえば、こちらもどうしようも無いし。

犯人の病状が徐々に悪化していたから
後になるにつれて、理路整然と物事を運べなくなっていたんだよ。
と言われてしまえば、何も言えなくなってしまうのですが。
でも、でもさー・・・。


そんなわけで、引っかかる部分はありつつも
しかし全体的に見ればとても面白く、緊迫感のある出来であり
久し振りに出会った素敵な思考の犯人に
なんだかんだ言って魅了されている自分がいたりするのでありました。

続編も早くTVで放送しないかな。
って、あれ?続編って事は、ジグソウ病気治ったの?どうなってるの?
うおお、凄く気になるじゃないかー!!ジタバタ


『セブン』などの作品を好まれる方でまだ観ていない方。
なんて今更いないような気もしますが
もしそんな方おられたら、是非是非ご覧になってみて下さい。
心よりお勧め致します!!


[ amazon詳細 : 『SAW ソウ』 ]
posted by 麻吉 at 2006/11/21 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | MOVIE / TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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