「死人を恋う」 大石圭

死人を恋う (光文社文庫)

死人を恋う
大石 圭 / 光文社(2005/9/8)


評価:★☆☆☆☆


ある死体愛好家の生活。


本当にそれ以上でもそれ以下でも無いお話でした。
スリルも驚きも特に無い。
そうか、人間ってそんなに早く傷んでしまうのか。
こういう趣味を持つと大変だねー。
そんな感想しか浮かんで来ませんでした。うーむ。

殺戮にいたる病』とまではいかなくとも
もう少し緊迫感や特別な展開が欲しかったと思う。

例えば警察が訪問してくるとか。
主人公はずっと引き篭もっている間、TVも新聞もネットもしていなくて。
自殺サイトへの書き込みやメールから
自分が特定されてしまう可能性がある事などまったく知らなかったはずで。
だからきっと、特に対策もとらずに普通に通信していたはずなので
その辺りから警察が介入してくる事も出来たし。
三人目の女性の元夫には、門前に止めた車を目撃されているのだから
そこから割り出されて事情聴取される。なんて展開も出来たはず。
いやむしろ、3人目を運び出してる最中に警察来ちゃった。くらいの
スリルが欲しかったと思う。

あ、遺体を車椅子に乗せて買い物に行く場面は、少しドキドキしましたが
しかし、道ですれ違う位ならまだしも
宝石店の店員さんや、エスカレーターで手伝ってくれた店員さんのように
しばらく時間を共にした人が、まったく微動だにしない「女性」を見て
不審に思わないのはいくらなんでもどーなのよ。と思いました。
重度に身体が不自由であっても、何かしら動くよね?


テーマや雰囲気はとても好みであっただけに
起伏無く、さらーっと終わってしまった展開が残念でなりません。


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posted by 麻吉 at 2007/01/22 20:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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