「蒼天航路 全36巻」 王欣太

蒼天航路 (18) (講談社漫画文庫 (き1-21))

蒼天航路 全36巻 (文庫全18巻)
王欣太 李学仁 / 講談社


評価:★★★★★(満点!!)+★(至高!!)


あー・・・本当に終わってしまったんだなー・・・。
雑誌掲載時に読んでいたので、その感情は一度体感済みですが
しかしコミックが発売され、クロニクルが発売され、画伝が発売され、そして文庫。
これで本当の本当に最後なんだなーと。
文庫最終巻を読み終えて、しみじみと浸っております。


ひょんな事から三国志を好きになって
夏侯惇が好きならこの漫画面白いと思うよーと
知人が借してくれて読んだのは、もう4年も5年も前の事ですか。
それからもう知人の思惑通りハマりにハマって。
当時掲載されていた雑誌『モーニング』を毎週欠かさず読むほどになって。

毎週毎週楽しかったな。ドキドキしてワクワクした。
好みの展開があったりすると
興奮気味に当時書いていた日記に書き込んだりして。
大好きだった。いや今も大好き。

一時期の三国志ブームで、山のように三国志の漫画が世に出ましたが
飛び抜けて秀作だと思います。ダントツの名作。
特に私などは魏。そして夏侯惇が好きであったので
これほどまでに彼を好印象で描いている作品は他に無く。
読んでいて本当に幸せでした。
こんな素敵に惇兄を描いて下さり有難う御座いましたGONTA先生ー!!

蒼天航路
(蒼天の惇兄はオチャメ担当。可愛い過ぎるぜー!!)


もちろんそれは夏侯惇だけに留まらず。
こんな数百人単位で人物が登場する三国志において
それぞれを特徴的に描き分けられ、魅力的に表現されていて。
それって凄い事ですよね。
カッコイイだけでなくて、可愛い一面やユーモラスな面まで。
主人公である曹操の味方の人間はもちろんのこと
「あの」董卓でさえ、あれほど魅力的なんだもの!!
危うく惚れそうになりましたよ。董卓なのに。酒池肉林なのに。うおお。

え?でも、どのキャラも突飛な設定過ぎじゃないかって?
いやまあ、確かにその通りですけれど
しかし、人の名前と顔を覚える事が病的なまでに苦手な私が
山程の登場人物を区別し記憶できたのも、確実に本作のお陰で。
このくらいのインパクトが無いと!!ね。


あ、でも・・・。
例えば蜀ファンの人だったり、呉ファンの人には
この作品はどのように映ったのかな。

特に三国志で1番の有名人。孔明こと「諸葛亮」や
聖人君主のように素晴らしい人物として描かれてきた「劉備」は
今までに無い、まるで「道化」のような描かれ方をしているわけで・・・。

私はそんな突拍子も無い設定にされた彼らを
それはそれで、とても魅力的に感じていたのですけど
でもそれはあくまで「1番好きな人物が凄く素敵に描かれている余裕」と申しますか。
他人事だから言える事。と申しますか・・・。
彼らを「1番」好きな方は、もしかしたら心中複雑だったりしたのかな。と。
やっぱりちょっとは嫌だなーと思ったりしたのかな。


あ、そうそう!!あと
特に女性の三国志ファンの方で、本作を読み始めたは良いけれど
その劇画調タッチが肌に合わず初期の段階で挫折した。
なんて方結構いるのではないでしょうか。
私の友人にもメチャクチャ薦めたのに「絵が・・・」と躊躇してる子いますし。
ああもう、そんな勿体無い事しちゃ駄目だ!!
巻を重ねるごとに、どんどんどんどん素敵になっていくんです!!
だから挫折しないで読み進めて!!本当心からのお願い。


大好きで。大好きで。何度読んでも飽きないほど好きですが。
しかし、わざわざ難点を挙げるとするならば
終わりが性急だったって事でしょうかね・・・。

終焉間際は「実は本作の主役は関羽でした」とでも言わんばかりに
関羽の最後の戦いにページが割かれ
それが終了したと思ったら、サクーっとサクサクーっと終焉。
もう少し余韻が欲しかったと思うのは我が侭でしょうか。
でも、それでもこの最終回はとても好きです。ならばよし!!!!

あと、これは個人的なイメージの問題なのであれですが
全体的に見て、曹操が良く描かれ過ぎじゃないかなー。なんて。
変な言い方ですけど、もっと残忍でズル賢い面があっても良かったと思う。
だって曹操様だもの。
大虐殺したり、空箱贈って嫌がらせしたりする曹操様だもの!!

え?それを言ったら戦下手だった夏侯惇が良く描かれ過ぎだろうって?
それはそれ!!これはこれダヨ!!(勝手)


ちなみに、個人的お気に入りキャラは
夏侯惇は別格として、張遼(無駄にカッコイイ)、荀イク(良い子だよう)。
あと許チョも、賈クも、楽進も、張既も、郭淮も、蒋済も・・・
ってキリが無い!!というか魏将ばかりですね。ははは。
蒼天航路
(合肥の張遼/右の格好良さは反則じゃーっ!!)

あと呂布も好きです。いや『蒼天』に関係無く元々好きな人物でしたが。
赤兎とドツキ合いとかして馬鹿でイイ。馬鹿可愛いよね呂布。
それに、なんと言うか、最後の陳宮との信頼関係とか。
ここまで呂布と陳宮が良い関係を築いてるのも珍しいと思うのです。
大概、陳宮が可哀想な扱いで終わっちゃってたりするからー・・・。
陳宮も好きなので、そこはとっても嬉しかったでした。

あと余談ですが
以前やってみた『三国志占い』で、自分結果が「魯粛」だったもので
色んな意味で心中複雑でした。クルクル・・・か・・・。


そんなわけで。兎にも角にも、そんな人は多分もういないとは思いますが
三国志が好きで、魏が好きで、曹操が好きで、夏侯惇が好きで、夏侯淵が好きで・・・
まだ『蒼天航路』読んだ事が無い。なんていう、そんな方!!
コミックだと36巻もあって大変なので、文庫18巻。
大人買いして一気に読みなさい!!絶対損はさせませんから!!読めっ!!

本当の本当の本当ーにオススメです!!


最後に追記。
文庫版最終巻には、コミック未収録の作品が収録されています。
(11月発売の雑誌に『画伝』の宣伝として描かれた物)
とは言え、たかだか「3ページ」のオマケ漫画ですから
コミックをお持ちの方が、わざわざ再購入されるほどの物では無い。のですけど
しかし惇兄と呂布と賈クと諸葛亮と袁術がお好きな方は
見といた方が良いかもですよ。ふふふのふ。
はー待った甲斐があったと言うか。待たされた甲斐があったというか。
自分文庫買いで良かった〜!!ふっふふふ。


[ amazon詳細 : 『蒼天航路 (36)』 / 文庫『蒼天航路 (18)』 ]
posted by 麻吉 at 2007/01/23 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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