「万福児 (1)(2)」 下吉田本郷

万福児 (クイーンズコミックス)

万福児 (1)(2)
下吉田 本郷 / 集英社 (2006/05/19)


評価:★★★★★(満点!!)


表紙買い。大当たりの大正解!!


表紙を飾っておりますのが、本作の主人公「福志」くん。
まるで赤ん坊のような体格ですが、これでもれっきとした幼稚園生。
万福寺の住職「万典」の一人息子。つまり寺の跡取り息子であるのですが
真面目な性格の万典とは正反対で、悪戯好きで、かなり生意気。

散髪をする福志に「寺の子らしく坊主にしなさい」と言えば
「ハッ何それ。じゃ力士の子はチョンマゲかっつーの」と返し
福志を甘やかす近所の御老人に注意をすれば
「おいおい。坊主が年寄り泣かすなよ」と返す。

これがまた、台詞だけでなく表情や態度まで小憎たらしい事この上ないのです。
特に表情などは・・・なんと表現したら良いのか。
ちょっと言葉では言い表せない。物凄い表情をするのですよ。
単純化した簡単な線で描かれた絵なのに、凄く表情豊かで。
ゆえに本当に本当に憎たらしい表情で!!
さらに父親である万典を小馬鹿にしたようなこの態度!!

しかし、その表情の豊かさは、憎たらしい表情ばかりに発揮されるわけではなく。
時々ですが、ふと純粋な子供の目をする瞬間があって。
その表情の可愛さに思わずドキッとしてしまうのです。
あと行動も。時々、いやもう本当に時々ですが素直に可愛い時があって。
いつの間にか憎めなくなっている自分がいるんですよ!!
悔しいけど福志大好きだ!!ちくしょう!!


今は真面目で常識人である万典さんも
実は子供時代は福志に負けるとも劣らぬ悪ガキだったという過去を持つのですが。
その子供の頃エピソードがまた素敵で好き。

神隠しの話もかなりお気に入りですが
やっぱり一番好きなのは万典の子供の頃の『犬のなる木』のお話かな。
万典の父の優しさに満ちたサプライズも素晴らしいし
クリオのブサイクっぷりがたまらなくイトオシイ。
あと、「スキダー」に答えてくれる文子さんがとても素敵だよね。

そう、福志の母親である文子さんも好きだなぁ。
物凄くマイペースで、ちょっと子供っぽくて。
その分万典さんの苦労も2倍になってしまうのだけれど。
でも彼女のその天真爛漫さに助けられている部分もあって。
この夫婦、微笑ましくてとっても好きだ。

あと七夕の日の夕方の話も好きだし、おじいちゃんを見詰める福志の顔も好き。

うおお、好きなシーン挙げ出したらキリが無いですね。
でもそれだけ素敵な漫画って事で。

そうそう2巻に登場するたきっつぁんも良い子でね。
いや良い子と言うよりむしろ格好良いのだが・・・幼稚園児なのに・・・。
福志と二人このまま仲良く成長したら・・・(妄想中)。いやいやいや。
あと密かに文子さんのお父さんの若い頃がタイプです。って重ね重ねゴメンナサイ。


分類では「ギャグマンガ」になるのかな。
原始式教育入門 まめおやじ』とか『バカ姉弟』的な面白さに近いかも。
しかしほのぼのホームドラマの『ぽっかぽか』にも通ずるものもあって。
じんわりと幸せで、ほかほかして、ニコニコしてしまう。
平和。まさにピースフル。

掲載誌はコーラスですから一応女性向けだとは思いますが
そんなのまったく関係無く、男性も絶対に楽しめる作品です!!
幸せな気分になりたい貴方、是非読んでみて下さい。
力一杯お薦め致します!!!!


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posted by 麻吉 at 2007/04/23 19:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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