「グミ・チョコレート・パイン グミ編」 大槻ケンヂ

グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)

グミ・チョコレート・パイン グミ編
大槻 ケンヂ / 角川書店 (1993/08、文庫1999/07)


評価:★★★★☆


おばちゃんは君達のようなおバカな子が大好きだよー!!


若者の半分以上が聖子ちゃんカットとマッチヘアーであった時代。
思春期真っ只中。将来の事や今の自分の事。ただ漠然とした不安の中で
自分は周りの人間とは違うのだと、何か周囲が驚くような事が出来るはずだと
思う気持ちばかりが先走り、焦繰感にさいなまれながらも
しかし目の前に立ちはだかる性欲と言う名の欲望に負けてオナニー三昧な日々。
そんなオナニー、オナニー、ロック、映画、オナニーな毎日の賢三と
同志である仲間達が贈る、赤裸々青春狂想曲!!


筋肉少女帯大好き乙女でありながら
大槻氏の著書を拝見するのはこれが初めてであったのですが
凄く読みやすくて、面白くて。これはクセになりそうかも!!

まあ、お下品で軽いノリの文面であるので
その辺りで好き嫌いが分かれるところだろうとは思うのですが
しかしそのオチャラケた文章の中に
痛いくらいに正直な思春期特有の悩みと
そして侮れないほどに深い深い人生論が詰まっていて。
だから初めの数ページだけを読んで、本書を閉じてしまうのは
とてもとても勿体の無い事だ。

美甘子が言う「人生はグミチョコ遊びだ」という考え方は
ジンワリと私の中に染み込んで、とても深い所で記録されました。名言。


基本的には今現在、青春真っ只中にいる
悩める青少年たちへの応援歌たるべき作品であるのですが
しかし若者だけ、もしくは大槻氏のファンだけが読むのでは勿体無いです。

かつてそんな時期を体験し、乗り越えた男性の皆様。
特に聖子ちゃんやマッチの時代を、まさにリアルタイムで体験した
昭和40年代世代のオジサマ達に強くお薦めしたい。
きっと恥ずかしくも共感の嵐が吹き荒れる事でしょう。ふふ。

それにその位の年代の方々には
10代の子供がいてもおかしくないわけですよね。
であれば、かつての自分を懐かしむと共に、忘れていた気持ちを思い出して
今まで以上に我が子の想いが理解出来るようになるのではないかと。
時代は変わっても、悩みの根本って変わらないと思うから。
そんなわけで、子を持つ親の方々にも読んで頂きたいと思います。

で、読み終わったらそっと息子に手渡して・・・
ってそれは嫌か、子供からしたら。
特に母親から渡されたら凄い嫌だろうなー。わはははは。


実は本巻はまだ序章です。長い長いプロローグ。
彼等はこれからやっと動き出します。

それが成功するか失敗に終わるかは
この先続く『チョコ編』と『パイン編』で語られる事になるのですが
きっとそんな簡単に上手くはいかないでしょうね。
しかし七転八倒しながらも、読み終った時ハッピーな気分になれるような
そんな物語であると良いなーと
まだ続きを読んでいない私は思うのでありました。

さーて、続き買ってこなくちゃだわー!!


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posted by 麻吉 at 2007/09/13 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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