「交響詩篇エウレカセブン (5)」 片岡人生/近藤一馬 ※仮感想

交響詩篇エウレカセブン (5) (カドカワコミックスAエース)

交響詩篇エウレカセブン (5)
片岡 人生 近藤 一馬 / 角川書店 (2006/09/21)


評価:− (立読みの為評価なし)


アニメ『交響詩篇エウレカセブン』は、TV放映時ではなく
終了後に知人よりDVDを全巻借りて観て、一気に魅了された作品。
ちなみにお気に入りは「アネモネ」と「ドミニク」。
再放送で録画した第48話などはもう完全保存版ですわ・・・ホフゥ・・・。


そんなわけで、以前コミック化もされていると聞いて
「おおそれは読んでみなくては」と探して見つけたはいいのですが
パラパラと中身を見てみたら、同じ世界観での別の物語で。

いや今思えばそれはサイドストーリー本の
エウレカセブン グラヴィティボーイズ&リフティングガール (1)
を間違えて読んでいたってだけなのですけど
当時は2種類も出ていたなんて知らなかったから。
なので「ふーんエウレカとかは出てこないんだ」と思って
正直アネモネとドミニクが出てこなければ興味は無いですし
それ以降コミック版にはまったく注目していなかったのです。

が!!そしたらですよ!!今回書店の平積みになっていた最新刊(5巻)。
あれ?表紙アネモネだ。とパラパラと中身を見たら
我が愛するアネモネとドミニクの
感動エピソードが繰り広げられているじゃないですかぁぁーっ!!
それも二人の幼少時代のストーリーなんぞが・・・

ドゥキューン!!(ハートを打ち抜かれた)

アニメ版とまったく同じではなく、たぶん物語の根本的な筋道は同じで
それぞれのエピソードが違った感じになっていて。
その違っている部分がより一層こう、二人の感情がこう・・・(上手く言えない)

こ、これは・・・買わなきゃですよ!!アネモネ&ドミニク好きなら絶対!!
一応1巻から読んだ方が良いわよね。と本棚を探したら
その書店には1巻が無く・・・ヒ、ヒドイ(号泣)。
そんなわけで、まだ入手は出来ていないのですが。近日中にはきっと!!


それにしても、良かったわ冊数少なくて・・・。
これがウン十巻とかだったらそう簡単に集められないものね(幸)。


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posted by 麻吉 at 2006/09/24 23:59 | Comment(0) | TrackBack(1) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「パイドパイパー (3)」 浅田寅ヲ

パイドパイパー 3 (3) (バーズコミックス)

パイドパイパー (3)
浅田 寅ヲ / 幻冬舎 (2004/07/24)


評価:★★★★★(満点!!)


立て続けで申し訳ないことしきりですが
またもや『パイドパイパー』感想。今回は怒涛の展開。3巻です。

前巻は舞台が香港であったという事もあって
話が少々脱線した感はありましたが
(しかし重要な要素は盛り沢山でしたけれど)
今巻は舞台を東京錦糸町に戻し、夏比古達と謎のロシア少年との攻防。
平和の象徴のようであった瑛二の苦悩。
そして完全に謎の存在であったロシア少年の過去。と
一気に物語は突き進んで行きます。


もうなんというか、まんまと思惑通りと言いますか
ロシア少年。やっぱり可愛いよ!!悔しいけどっ!!

今回明かされた壮絶な過去がどうのというよりも
(あれはむしろよくあるパターンと言えなくもない)
やはり知彦との間に何があったのか。
あの邪悪の塊のような少年が、知彦にだけは懐いていて
知彦の前でだけ年相応の表情を見せる。
その繋がりの理由だとか、想いの深さだとかを知る事が出来て
それで、たまらなく好きになってしまった。

カーテン越しに握ってくる少年の手が愛おしくてたまらない。

そんなわけなので
仕事から戻ってきた知彦をわざわざお出迎えに行って
やっぱり鞄持ってあげたりしてる少年に萌え萌えだったり。
「通知表」はどうしたと聞かれて、仏頂面になっちゃったりして
もう、可・愛・す・ぎ・る!!
この二人セットでいる時。本当最高です!!萌えす!!


主人公サイドはと言いますと
瑛二が・・・瑛二が・・・ううう ・゚・(ノД`)・゚・
夏比古の台詞じゃないですけど
誰も君に戦闘うんぬんで期待なんてしてないから!!
ニコニコして皆の癒しになってくれてればいいから!!(ヒドイ)

あと、私はどちらかと言えば瑛二よりも知彦の世代なもので
瑛二と知彦の会話では思わずお兄ちゃんの方に賛同してしまいました。
目上の人に対して「あんた」なんて言語道断だっ!!ヽ(`Д´)ノコノワカゾーガ


ロシア少年とは別枠で、心のオアシスであるナイくんは
今回も色々大変だったけれど、大変なのに相変わらずで。もう大好き!!
下駄気に入って履いて嬉しそうにしたりして。あー可愛い!!可愛い!!
そして、さゆちゃんとも相変わらず仲良しで。微笑ましい。
やっぱりこのまま二人まとまって欲しいわ。ナイロンとさゆちゃんLOVE。


えーとあとは夏比古とあっくんですけど・・・。は!!そう言えば!!
前の巻で夏比古が右手負傷して
指三本切られてブラッブラになってたと思うのですけど
綺麗にくっついてた!!あれ?切れたと思ったの間違い?
ナイくんの伯父さんの技術が凄いって事なのか・・・?
っちゅうか、彼はあんなに指を大事にしないで。いいのか?笛吹けるのか?

明浩は、いつもの事ながら無口だし出番相変わらず少ないですけど
でも微妙な所で可愛くて、ズルイわーでした。
夏比古に蹴られてるし、ナイくん一生懸命押さえ込んでるし。
苦労性だよね実は(笑)。



さて。最後の最後の最後に。
本巻での感想。最大の心からの叫びをここに記しておこうと思います。
すうううぅぅぅぅぅ・・・(大きく息を吸い込んで)

高橋くんを悪く言うヤツは俺が許さねぇぇ!!

あらちょっと素敵なインテリ眼鏡くん☆とか思ってたら、この刺青野郎が!!
つかあっくんは人を見る目無さ過ぎだよっ!!
こんな奴に高橋くんの357任せるなんてもー!!馬鹿ー!!・゜・(ノД`)・゜・ウワーン


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posted by 麻吉 at 2006/09/19 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「さんま」 目黒三吉

さんま

さんま
目黒 三吉 / シュベール出版 (2000/02)


評価:★★★★☆


わっはっはっは、やっと入手致しましたよー!!
低俗霊DAYDREAM』でお馴染み。
目黒先生の幻の作品集『さんま』で御座います!!


友人からこの本の存在を聞いてからというもの
探しに探して探しまくって。いやぁ、予想以上に大変でした。
と言うのも、そもそも探す場所を間違っておりまして。

この本をご存じ無い方の為に説明致しますと
本書はこの可愛い表紙と、可笑しなタイトルとは裏腹に
完全な「成人向け書籍」なのであります。

いや、えっちな内容だという事は聞いて知っていたのですが
まさか完全に成人指定のビニール袋入り本だとは。
出版社とか調べもせずに、青年誌コーナー探してました。
そりゃ無いはずだ。


さて、内容のほうですが。凄い面・白・い!!
大小合わせて12の作品が収録されていて
ギャグあり、シリアスあり、ダークあり、ファンタジーありと盛り沢山。
そして全てに共通して、基本がシュール!!

『低俗霊DAYDREAM』で時折見せる
ヘニョーンと伸びた惣一郎や、ビガーと目が光った深小姫の
オカシなコマがお好きな方には、かなりのツボだと思います。
私はかなりツボでした。なんだこりゃ!!

あ、でもそんなわけなので、ただ純粋にエロ。純粋に萌え。
そんな物語は一切入っておりません。
ちゃんとしっかりバッチリエロな内容ではあるのですが
男性読者のオカズには・・・どうかな・・・。


私の個人的な好みを言うと
琵琶湖の女神にとっ捕まって、あれこれされてしまう少年を描いた
『びわこでチュッ!』が1番好き。
我が道を爆走するびわこ姐さん、最高に素敵です!!
続編である『びわこでチュチュチュ!』は
びわこ姐さんの外見が、ツリ目系お姉さまから
どんぐり目カワイコちゃんに変わってしまっていて
そこがちと残念だったかな。それはそれで可愛かったですけども。

あと最後のお話。『消えた22号』も好きです。が・・・。
ダークで謎で切なくて。
しんみりとじんわりと。そんな気持ちで読み進めていて
なのに最後のページをめくったら!!
おっちゃんその台詞!!そりゃなしだよー!!
私の感動を返して!!(涙)


キャラ、ギャグ、ノリ、エッチさはもう文句無し。かなり上質!!
しかし目黒作品の入門書には向かないかも。
『低俗霊〜』などで免疫があって
そのシュールさとエッチさとダークさがお好きな方だったら
読んで絶対に損は無いと思います。

あと笑いのツボが30歳前後の年代向けなので
若い子は残念でしたという事で。
ああもう世代ドンピシャで良かった!!(笑)


絶版になっていて、中古屋さんで探すしか入手の方法は無いですが
目黒ファンでまだ未読と言う方は
ぜひ探してみて下さい!!お薦めです!!


ああ『家政婦が黙殺』もそうですが
H漫画にも、こういう面白いのがあって侮れないんだよな〜。
でも発掘するの大変(´・ω・`)。だって女の子だもん!!
(成人向けコーナーで平気な顔して本手に取ってる人間が良く言うよ!!)


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posted by 麻吉 at 2006/09/06 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「パイドパイパー (2)」 浅田寅ヲ

パイドパイパー 2 (2) (バーズコミックス)

パイドパイパー (2)
浅田 寅ヲ / 幻冬舎 (2003/08)


評価:★★★★★(満点!!)


我慢出来ずにやっぱり買いに走ってしまいました『パイドパイパー』2巻です。

本巻では、いきなり舞台である日本を離れ
ナイくん(ナイロン)、瑛二、夏比古の仲良し同級生組は
修学旅行で香港へやって参ります。
そこで、たまたま香港ギャンググループの騒動に巻き込まれてしまい!!


今回登場する香港ギャングは女の子ばかりのグループで
思わず『花のあすか組!』思い出してしまいました。
だってAU15(15歳以下)を統括とかなんてさ
いわゆる「全中裏(全国中学裏番組織)」だもんね。懐かしい〜!!
そう言えば最近『新・花のあすか組!』となって復活しましたね。
ああでも『新』も気になるけど、本編を久し振りに読み返したいかも。
蘭塾編とかね。あああ。


ゴホン。話が逸れました。
さて、物語はほぼ香港での話になりまして
大元である深川中学生との抗争の話はまったく進まないですが
しかし、謎のロシア人少年の事だとか、明浩の事だとか
謎の部分が少しだけ明らかになってきます。

いや!!余計に謎も増えたけど!!
夏比古と明浩の関係とか(なんだあの電話のやりとり!!)
瑛二のお兄さんの事だとか。
なんなんだー!!どうなってんだー!!早く続きをっ!!ブルブル


さて、1巻に引き続き。
世界各国津々浦々にいるナイくんの親戚が今回も登場します。
これがまた・・・本当に素敵で惚れまくりでしたよ!!
ナイくん一族は凄くて!!素敵で!!最高だ!!
そしてそんな凄い人たちにナイくんは可愛がられてて
だからこそ、こんなに良い子に育ったんだね。
高橋くん亡き後、私の心の拠り所はもうナイくんだけです。うっうっう。

あの人付き合いの苦手な夏比古が
口では憎まれ口叩きながらも、二人で肩を並べてスシ食べてたりするのも
ひとえにナイくんの人柄のお陰で。
思わず顔をしかめてしまうシーンがあっても
君が出てきただけで場が和む。

本作唯一のムードメーカー・ナイロンくん。
君はどんな展開になってもそのままでいてね。
瑛二はもうウロウロすんなよ!!
夏比古はもっと指を大切にしろ!!
あっくん(明浩)は・・・
うん。貴方もそのままでいいです。(なんか微妙に天然で良かった)

あ!!あとコソッと。
知彦をお出迎えして、荷物持ってあげたりしてるロシア少年に
意表を突かれてうっかり萌えました。
う。好きになっちゃうかも。どうしようっ!!きゃー!!


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posted by 麻吉 at 2006/09/05 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「パイドパイパー (1)」 浅田寅ヲ

パイドパイパー 1 (1) (バーズコミックス)

パイドパイパー (1)
浅田 寅ヲ / 幻冬舎 (2002/12)


評価:★★★★☆


はじめて読んだ時、正直な事を言えば
まーったく、ぜーんぜん話の内容を理解出来ませんでした。
誰が敵で、誰が味方で、なんでこんな戦闘になっているのか。
そもそも白髪ツンツン頭が3人出てきた時点でもう誰が誰だか。
(この作品に限らず、現実でも人の名前と顔が覚えられない性質でして。トホ)

しかし、最後の最後。
夏比古の口元の傷跡を見た瞬間に“ぶわああぁぁぁ”と身震いがして。
これはもう、ちゃんと読まなきゃ駄目だと。
これはもしかしたら、凄い作品かもと。
で、3回読んでやっと理解しました。これは。凄い漫画だ。


舞台は東京・錦糸町(勝手に渋谷だと思ってたら違った)。
不特定多数の謎の中学生集団に攻撃され、戦う高校生達の物語。
なんて書くとなんだかチャンピオン的ヤンキー漫画みたいですが。
それとはまた違・・・いや、違くないか?でもちょっと違うよね。違う違う。

物語はさておき(良いのかそれで?)
とりあえず、魅力的な登場人物にまず魅かれて頂きたい!!

中学生達を“駆除”する覆面集団357の統率者「高橋」。
元LAギャングである格闘派。行動派。陽気な「尼龍(ナイロン)」。
サングラスで表情の読み取れない、クールな格闘派「明浩」。
闘いには未参加だが、いつも彼らの中心にいる純真無垢な「瑛二」。
そしてロスより舞い戻ってきた謎多き“笛吹き”男「夏比古」。


個人的な好みを言うと
高橋君が好きだった・・・のです・・・トホ。
こういうちっちゃいくせに親分肌で、でも偉ぶってるだけではなくて
イイ奴で。だからこそ彼の周りには沢山の人間が集まって。

登場シーンなんてほんのちょっとだったけど
それでも彼の人柄は十分分かったし。もう高橋くん可愛いんだもの!!
357に入って彼と行動を共にしたい気持ち。分かるわ〜。
だのに・・・あんな・・・ううう。
1巻最後のメッセージで、更に素敵なとこ見せてくれちゃって。
これ以上好きにさせてどうするってんだい!!馬鹿馬鹿!!
本当にイイ男だよ高橋・・・ つД`)ウウ


次いで次点はナイロンと瑛二・・・。
いや次点はもしかしたらナイロンのお母さんかも!!
美しい姿に秘められた、その機動力!!破壊力!!
格好良過ぎるよお母様ー!!

あ、そうそう。ナイロンの従姉妹(?)の「さゆ」ちゃんも好きです。
可愛いくて。良い子で。もうナイロンとくっついちゃえよ〜!!って思った。
幼女捕まえて何を言うかなこの人は。
しかしこう考えると、ナイロンの周りには素敵な人がいっぱいだ。
過去には色々辛い事もあったみたいだけれど。
今の場所なら。ね。さゆちゃんナイロンくんを頼んだよ!!


そんなわけで、ナイロンも元気いっぱいで好きだし。
瑛二もぽやーんと幸せそうで、笑顔のキュートさは犯罪級だし。
明浩と夏比古は謎が多くて、まだ良く分からないけれど
でもきっと好きになると思う。

この先、物語の展開と共に、登場人物の詳細が明らかとされるわけで
もう続きが楽しみでしかたがないです!!
って実はもう6巻まで出てるんですよね・・・。
うおおう!!頑張って探して集めなきゃですよー!!


そんなわけで。気軽に漫画を楽しみたい方には向かない漫画です。
ジックリと、何度も読み返す根性のある方。
そして、暴力、傷、怪我、血などの表現に強い方。
そんな方には是非読んでみて頂きたい。お薦めです!!


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posted by 麻吉 at 2006/09/04 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「毎日かあさん (1)(2)」 西原理恵子

毎日かあさん カニ母編 毎日かあさん2 お入学編

毎日かあさん カニ母編 / 毎日かあさん2 お入学編
西原 理恵子 / 毎日新聞社 (2004/03)


評価:★★★★★(満点!!)


この漫画を読んでから、ずっと心に決めていた事があるのです。それは
「男子を出産した友人への出産祝いには、絶対にこの漫画を贈呈する!!」
しかし、なぜかそう心に決めた瞬間から
近しい友人の出産報告は、ほぼ全てが女の子・・・。
なぜだ!!なんの陰謀ですかコノヤロウ!!

いやまあ、別に女の子でもいいのだけどさ。
でもやっぱり、男の子の母親になったら読ませてあげたいじゃないかさ。


そんなわけでして
原始式教育入門 まめおやじ』と並んで
この表紙からは絶対に伝わりきらないであろうほどに
素晴らしい『育児書』であると思う『毎日かあさん』であります。

その名の通り「かあさん」となった
“あの”傍若無人毒舌漫画家の西原理恵子女史が
お馬鹿だが元気いっぱいでやんちゃで素直な長男と
対照的に目を見張るほどに出来の良い長女が引き起こす
想像を超えた行動の数々に、振り回されたり、脱力したり、どついたり。
そんな毎日のお母さんっぷりを漫画にした、実録短編漫画集です。


さて、この作品。
基本は息子くんの奇行を面白おかしく読む事が主な内容となっておりますので
ほのぼのギャグ漫画として男性の方にももちろんお楽しみ頂けるのですが
しかし、ここはやはり母親目線のお話ですから
お子さんをお持ちのお母様方に、いやそれだけではなく
世のお母さん未経験の女性の方々にも是非に読んで頂きたいと思うのです!!
きっと皆の心の安らぎの場所になるから!!

例えば育児は面倒。子供はいらない。と思っている女性には
「育児ってこんなんでいいんだ!!」という安心感を。

同じ年頃の子供に比べてうちの子は・・・と悩むお母様には
「こんなバカなことするのはウチの子だけじゃなかったのか!!」
「いやむしろ、ウチの子なんて全然マシだった!!」
という安堵感と優越感を(笑)。

いやでも笑い事じゃなく、そう思わせてくれるこの作品って
とっても凄いと思うのですよ。
どれだけ世の育児に悩むお母さん達の肩の荷が軽くなるだろうと思う。
楽しくて、肩も軽くなって。
そんな素晴らしい育児書、他には無いよね!!

これはもう、一家に一冊。いや一女性に一冊。
一応女の端くれである自分から、全ての女性の皆様へ。
自信を持ってお薦め致します!!是非読んでみて下さいね〜!!


あ、ちなみに本作は毎日新聞の日曜版に連載されている作品なのですが。
こちらの『MSN毎日インタラクティブ:毎日かあさん 』でも
第1・第3日曜日の作品のみご覧頂けます。
この面白幸せ世界、どうぞお試しあれ☆



あ、そうだ。少々余談ではありますが。
お母さんである西原女史と、お父さんである鴨志田氏の悲喜交々は
他の作品で読む事が出来ます。
鳥頭紀行ぜんぶ』では、二人の出会いが。
できるかな』では、二人のタイでの生活が。
なかなかこちらも面白くてお薦めです。

が!!1つ注意!!
西原作品を『毎日かあさん』しか知らないという方は気をつけて下さい。
『毎日かあさん』と違い、こちらは「毒」満載の作品。
激しいツッコミや、お下品な表現を笑って楽しめるオトナの方のみ。どうぞ。
守らず読んで「なんじゃこりゃ!!」となっても
当サイトでは責任を取りかねますからね。ふっふふふ。


[ amazon詳細 : 『毎日かあさん カニ母編』 / 『毎日かあさん2 お入学編』 ]
posted by 麻吉 at 2006/09/03 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「蟲師 (1)」 漆原友紀

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)

蟲師 (1)
漆原 友紀 / 講談社 (2000/11)


評価:★★★★☆


現在7巻まで発売されております『蟲師』ですが
一応、全巻知人より借りて既読済みでありまして。
さらに、深夜と言うより早朝と言っても過言ではない時間帯に放送していた
アニメ版も全てリアルタイムで視聴済み。(根性!!)

で、なぜ今になって1巻の感想なぞを書こうとしているかと申しますと
『柔らかい角』が読みたく・・・いや
角っ子少年「真火」たんに会いたくなって
思わず自分でも買ってしまったのでした(このショタめ!!)
そんなわけでして、久し振りに読み返す『蟲師 1巻』です。


描いたモノに命を授ける能力を持った少年の物語「緑の座」。
角の生える奇病に侵された少年の物語「柔らかい角」。
必ず実現する予知夢を見る男の物語「枕小路」。
光に目が痛み蔵での生活を余儀なくされた少女の物語「瞼の光」。
生きている沼と行動を共にする緑の髪の少女の物語「旅をする沼」。

そんな不思議な体験をした者達と
その不思議の元である蟲と
その蟲と対峙する蟲師のギンコとの
どこか懐かしくて、幻想的で、切なくて、しかし幸福に満ちた作品集。


ああ、どれもとても好きな物語です。懐かしい。
この巻は話の内容ももちろんですが
登場する子たちが、廉子もスイも真火もビキもいおも、皆可愛くて。
そしてギンコもまだ若々しくて可愛くて(笑)大好きです。

特に中でも真火はね!!なんでこんなに可愛いんでしょうね!!
角か?角のせいか?
いやそれだけじゃない。何かが彼にはあるのだ。
大きなツリ目。小さ目の眉。無表情かと思えば照れほっぺ。
あと防寒着がまた、たまらん可愛さなんですよね〜萌ゆる〜・・・。


あ、服装と言えば。あとがきに
「<瞼の光>ギンコのズボンが変。」なんて書いてあって
え?そうだったか?と思わず「瞼の光」読み返してみたら
確かに他の話と違ってオシャレなパンツはいてて!!
あのギンコが!!(大笑)

そう言えば流浪の蟲師ギンコさんは洋服とかどうしてるのでしょうね。
大きな荷物は背負ってるけれど、全て蟲関連品みたいだし。
「ウロ繭」みたいな便利グッズがあるのかな。
なんかそう考えると、蟲師ってドラえもんみたいかも。
ドコデモドアもどきもあるし。きっとタケコプターみたいな蟲もいるよ。
ふっふ。蟲師の世界はやっぱり面白いな〜。


そんなわけで今回は完全なる「真火」目的の購入だったわけですが
実はワタクシ「淡幽」ちゃんも好きでして。
だからきっと彼女が登場する2巻7巻もその内買ってしまう事でしょう。
そして最終的には全巻買ってるし・・・と本棚を見つめる事となる予感。
はっははは。
うんでも蟲師は全部持ってても良いな。
来年には映画も公開される事ですしね!!ヽ(≧∀≦)ノオダジョー!!


★劇場実写版『蟲師』公式HP : http://www.mushishi-movie.jp/

[ amazon詳細 : 『蟲師 (1)』 ]



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[ANIME] 蟲師
posted by 麻吉 at 2006/08/31 23:59 | Comment(0) | TrackBack(2) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ドージンワーク (2)」 ヒロユキ

ドージンワーク 2 通常版 (2) (まんがタイムKRコミックス)

ドージンワーク (2)
ヒロユキ / 芳文社 (2006/07/27)


評価:★★☆☆☆


噂の同人界を描いた4コマ漫画『ドージンワーク』。
やっぱり気になって買ってしまいましたよ。ふっふふふ。

うーんしかし、なんだろう。
1巻読まずにいきなり2巻だからというのもあると思いますが
私的にはイマ一歩。な感じ。
面白いのだけれど物凄い爆裂ギャグがある訳でなくて。
ギャグ漫画ではないような・・・笑いというより。共感?


そう、本作は同人漫画作家となったは良いが
絵がヘタッピでなかなか思うように本が売れない主人公・なじみを軸に
まわりの強者どもに支えられたり、ちょっかい出されたりしながら
少々販売数は増えるものの、相変わらずな感じで
即売会に毎回トライする姿を描いた、同人絵描きヒューマンドラマ。
いやそれは言い過ぎか。


とにもかくにも、同人活動をした事がある方ならば
思わずニヤリとしてしまう内容となっておりまして。と言うのも

販売冊数3万は当たり前の超大手作家ジャスティス。
ガッツリ18禁内容で8百冊前後売り上げるなかなか大手の露理。
堅実着実に着々と読者を増やし5百冊完売したソーラちゃん。
そして情熱はあるがそもそも絵が下手で売り上げも・・・な、なじみ。

と、登場人物の同人界での立場がそれぞれ微妙に違っていて
誰かしらに自分を当てはめる事が出来る。
あ、でももうちょっと。100〜300冊あたりの人間が欲しかったか・・・。
いやそういう位置におられる皆様には
「なじみよりはマシ」という優越感が・・・(笑)。


しかし読んでいて、共感と共に少々の違和感も。
へんにリアルな話になってしまいますけど
作品中の同人描き手は、ほとんどが女の子であるというのに
本の出し方が物凄く男の人っぽい気がしたんですよね。

いやもちろん、同人活動する女の子全員がそうであるわけではないのですが
しかし女性の同人作家さんって結構ジャンルに定着すると言いますか。
このジャンル(もしくはキャラ)が好き!!だから本を出したい!!
という傾向で同人やってる事が多いように思うのです。
ですから作中でなじみが
本出さなきゃ→今流行ってるゲームって何?という話の流れを読んで
これって男性作家さんの考えだな〜と。

あ、でもそれは自分が思いっきりパロディ畑の人間だったからで
オリジナルの人だとまた違ったりするかも!!


あ、あともう1つ、凄く気になった事・・・
漫画描くのに、なんであんなに部屋だの机だのが綺麗なんだー!!
私などが描くとなったら、もう目も当てられないというか
資料がゴチャー、画材がドワー、他色んなもんがボワーと・・・。
わ、私だけなのか?そんな惨状は(;´Д`)ゴメンナサイ


そんなわけで。
同人活動に身を置いた経験のある方には共感を。もしくは優越感を。
読み専門の方には、書き手の苦労や悲喜交々の内情を。
そして同人の存在を知らない方には・・・同人の世界が分かる・・・かな?
いやそれはちょっと無理か。
しかし一般の方には完全に未知なるこの世界。
覗いてみるのもまた一興かも。ですよ。ふっふっふ。


★ヒロユキ公式HP : 自称清純派

[ amazon詳細 : 『ドージンワーク (2)』 ]



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[TOPIC] ドージンワーク2巻発売「これだけ売れるのは ...」
posted by 麻吉 at 2006/08/29 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「NHKにようこそ! (5)」 大岩ケンヂ/滝本竜彦 ※仮感想

NHKにようこそ! (5) (カドカワコミックスAエース)

NHKにようこそ! (5)
大岩ケンヂ 滝本竜彦 / 角川書店 (2006/06/23)


評価:− (立読みの為評価なし)


『NHKにようこそ』は1巻だけ所持。2巻は立読みして
その後買うでもなく、読むでもなくであったのですが
先日中古屋で最新刊(5巻)を発見し、何気なく立ち読み。
あまりの内容のダークさにたじろぎました。
うわー・・・こんな展開になってたんだNHK・・・。

いやなんと言うか、この漫画は
「俺たち○○(ここへは「オタク」「引きこもり」などお好きな言葉を)だけど
大丈夫!!お前だけじゃないよ!!一緒に明るく生きようぜ!!」
という趣旨の漫画なのだと勝手に思っておりまして。
ところがどっこい、いつの間にやらこんな展開。
「おめーら、現実を直視しやがれ!!このダメ人間ども!!」
とお叱りを受けてしまいました。あああぁぁぁぁああ。

現実から目を逸らしたい盛りの人間に
そんなメチャクチャ嫌な現実を・・・おおお。
いやでもある意味、今の駄目な感じの若者(自分も含めて)には
一番必要な内容でしょう。
そう。これが現実。これこそがリアル。

分かってる。分かってるのですよ。
なのに、なにかしら。この物凄いダメージ・・・。
恋の門』読んだ以来だわ・・・ガックシ


[ amazon詳細 : 『NHKにようこそ! (5)』 ]



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「GOTH」 大岩ケンヂ/乙一
posted by 麻吉 at 2006/08/28 12:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「仮面のメイドガイ (3)」 赤衣丸歩郎

仮面のメイドガイ(3) (カドカワコミックスドラゴンJr)

仮面のメイドガイ (3)
赤衣 丸歩郎 / 富士見書房 (2006/04/28)


評価:★★★★☆


変わらず暴走迷走驀進中の『メイドガイ』第3巻です。

流石に3冊目ともなると、初めて読んだ時の衝撃は薄れてしまいますけど
でも面白い事には変わりない!!
素敵メイドガイ!!ビバメイドガイ!!うう最高!!

しかし、では何故今回評価の星が1つ減ったかと申しますと
大好きなメイドガイ・コガラシの活躍が少なかったから・・・。
代わりに今回はドジっ娘メイド。もとい敏腕メイドのフブキ嬢が大活躍で
純粋にメイドさんが好きな方々には、もうたまらん内容となっております。
フブキファンは必見ですよ!!


そういえば、今回読んでいて感じた事なのですが
本作は折角個性豊かで面白いキャラが何人もいるのに
その子達の魅力を引き出しきらない内に
次々に新しいキャラが出てきて、凄く勿体無いと思いました。
というか、キャラ増やしすぎだ。

ロリ系少女リズちゃんなんて
なえかの対抗馬として、1巻から思わせ振りな描かれ方で姿を見せ
やっと2巻で本格的に登場したかと思ったら
本巻では超脇役と思われた荒屋敷に喰われるほどの存在感の無さ!!
忍者メイドも良いキャラなのに、どうも一歩何かが足りないし。
なえかの事が好きな下級生も、正直微妙な感じ。
勿体無い!!勿体無さすぎる!!

というか、正直な気持ちを言ってしまえば。
そんなに新キャラ出さなくていいから
コガラシをもっと出して下さい赤衣先生!!


あ、でも今回登場の巫女さんは、何気に結構好きです。
だって、あのコガラシの事を「ガイ」と呼び
「私とあなたの仲」とまで言わしめる過去があるようなんだもの!!
うわー気になる!!どんな過去があったんだこの二人にー!!
(コガラシ曰く「昔のご奉仕仲間」)

それと、この巫女さんが交信する「神様」がおっかしくて!!
ただのスケベな神様というのならまだしも
ものすごぉーーーーく趣味がマニアックで!!大笑い!!
特にフブキに課したファインにはまいった。
そのファインは、かなりのナイスファインです神様!!(笑)


そう、マニアックと言えば。
今回は制服萌え路線が大爆発でしたね。
メイドに続き、巫女さん、アンミラ系胸強調ウエイトレスに、白スク水まで・・・。

そしてそんな男性向け萌え要素だけでなく
なんと、我らがアイドル・コガラシまでもが
犬耳メイドガイ。コック帽メイドガイ。野球帽メイドガイ。と!!
うおおおおおおおー!!!!
これはあれですか?希少な女性ファンへのサービスですか!?
有難う御座います!!しかとこの胸に受け止めました!!(勝手に)

そう言えば1巻の感想に書き忘れましたが
学ラン&眼鏡姿のコガラシもまた、たまりませんでしたなぁ・・・ほっほっほ。


何気に着々と物語の中の月日は流れ
なえかの相続継承まで残すところあと99日。
次巻から本格的に命を狙われる事となりそうな予感の中で
これからがコガラシの腕の見せ所でしょー!!と
更なる活躍に期待しつつ、次巻を心待ちにする私なのでありました。
早く次巻発売にな〜れ〜!!


最後に余談ですが。
巻末オマケ漫画の忍者メイドの歴史にはちょっと笑ってしまいました。
よもやこんな所で「伊達政宗」にお目にかかろうとは!!
確かに伊達さんはハイカラな物が好きだったものね。
わっはっはっは。素敵☆


[ amazon詳細 : 『仮面のメイドガイ (3)』 ]



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「仮面のメイドガイ(1)」 赤衣丸歩郎
「仮面のメイドガイ(2)」 赤衣丸歩郎
posted by 麻吉 at 2006/08/25 02:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「多重人格探偵サイチョコ」 ひらりん/大塚英志

多重人格探偵サイチョコ (角川コミックス・エース)

多重人格探偵サイチョコ
ひらりん 大塚英志 / 角川書店 (2003/07)


評価:★★☆☆☆


漫画『多重人格探偵サイコ』の1巻から8巻あたりまでの内容を
3頭身にデフォルメしたキャラクターでパロった4コマ漫画本です。


私はいわゆる「パロディ本」や「アンソロジー本」は
好きで良く読んだりするのですが
本作は、どうも微妙に私の笑いのツボからズレているようで
時々フフと思えても、思わず吹き出す!!大爆笑!!笑いが堪えられない!!
という程ではなく・・・。
ううむ。絵柄がとっても可愛くて好みだっただけに非常に残念。

あ、でも『フラワーエンジェル』ネタは凄い好きです!!お気に入り!!
いやこれは、サイコ読者さんには是非見て頂きたい。
凄く凄ーく可愛いんですって!!ぷ。ぷぷぷ。

あと、原作でのお気に入りキャラ「田辺友代」と「島津寿」が
本筋では序盤も序盤に呆気無く命を落として舞台を退いているのに対して
本作では後半になってもちょくちょく登場して
デフォルメも可愛いし。これはかなり嬉しかったです。


そんなわけで、好きなキャラクターによったり
笑いのツボというか、好みや波長の問題があるので
サイコファン全員にお薦め!!という事は言えませんけれど。
でも試しにとりあえず1巻、手に取ってみるのも良いかも?
貴方に「ツボ」なネタがあるかもしれませんよ〜!!


あ。最後に物凄く余談ですけど。
これの『木島日記』バージョンが出たら、凄く凄く凄ーく欲しいです!!
出してくれないかな。絶対に買うよ!!


[ amazon評価 : 『重人格探偵サイチョコ』 ]



☆関連記事
「多重人格探偵サイコ」関連本まとめ
posted by 麻吉 at 2006/08/24 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「甲子園の空に笑え!」 川原泉

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

甲子園の空に笑え!
川原 泉 / 白泉社 (1985/01、文庫1995/03)


評価:★★★★☆


今年の甲子園では、何やら素敵な投手の話題で持ちきりなようで。
その通称「ハンカチ王子」のニュースを見て
なんだか微笑ましくてほんわかしてしまったので
思わず読み返してしまいました。
『甲子園の空に笑え!』の文庫版です。

ちなみに表題作の他には
『ゲートボール殺人事件』『銀のロマンティック・・・わはは』と
スポーツモノ2作品が収録されています。お買い得!!


さて表題作の『甲子園の空に笑え!』は、タイトル通り甲子園球児のお話。
舞台は九州A県。私立豆の木高校の弱小野球部。
彼らナインと、彼らの監督となった野球素人の生物教師が織り成す
奇跡のようなひと夏の物語です。

ちなみにいきなり余談ですが
以前感想を書きました『メイプル戦記』は『甲子園〜』の続編にあたるお話。
メインの広岡監督。そして北斗高校の高柳監督だけでなく
チョイ役ですがキャプテン朝比奈君や、相本家の四つ子も登場。
懐かしのネタや思い出話も登場しますので
合わせてお読みする事をお薦め致します。必見ですよ!!


で、本作の話に戻りますが。
これは私個人の好みの問題ですが
『メイプル戦記』と比べると、好きレベルは少々落ちます。
いえいえもちろん面白くて大好きな作品ではあるのですが
『メイプル』に比べ、挫折する事も無く、あまりにも運の良すぎるところに
「そりゃちょっと甘すぎやしないだろうか」なんて。

しかし、そんな風に思っても
このあまりにも無垢な少年達を広岡監督と共に見守るにつれ
監督と同じ気持ちになってしまうのです。
「みんなみんな 運が良いといいね 楽しいといいね 幸せだといいね」と。
そしてニコニコとフィールドを駆け回るナインたちに
目頭が熱くなるんだ。

そうなんですよね。なぜなんでしょうね。
川原漫画は、登場人物が悲しんだり辛かったりするシーンよりも
ニコニコと笑っているシーンの方が胸にジンときて、涙が出るんだ。
不思議。


同じく収録されている『銀色〜』も
主人公二人が満面の笑顔で披露した最高のスケーティングで
どうしようもなく涙が出て止まらなかった。

『銀のロマンティック・・・わはは』は
怪我により選手生命を絶たれた元スピードスケート選手の青年と
有名バレエダンサーの父をもち、才能は受け継ぐが情緒が乏しく
バレエに向かないと宣言された少女。
二人がひょんな事から出会い、そしてフィギュアスケート界へ挑戦する事となる
優しくて、微笑ましくて、そして切なく愛おしい物語。

この作品は表題作にこそなっていませんが、侮ってはいけません。
むしろ、本巻に収録されている3作品の中で
1番の良作と言っても過言ではない。
この作品についてはもう完全に★★★★★星五つ。満点。
まあ、ベタな展開と言われてしまえばそれまでですが
しかし是非読んでみて頂きたい。ハンカチを片手に。
本当に本当にお薦めの物語です。


さて、最後は『ゲートボール殺人事件』。
主人公が所属するゲートボールチームがいつも練習で使用していた空き地。
その持ち主である貴船組組長が突然土地の使用を禁止してしまった。
抗議をしようとチーム皆で貴船組に乗り込むと
なんと、その組長が頭から血を流して死んでおり
チームの一員でもある家政婦のお小夜さんが忽然と姿を消していた。
組長を殺したのは誰だ?お小夜さんはどこへ消えたのか?
川原漫画には珍しく、サスペンスちっくな物語です。

一応幸せな空気の漂う終わり方なのですが
でも組長の願いを「今度」ではなくて
今、その時に叶えてあげたかった。
いやそれでは「殺人事件」で無くなってしまいますけど。でも。さ。
だからちょっと残念だったから、この作品はちょっと減点。
★★★☆☆星三つ。
いやでもこれは少々辛口評価過ぎたかな。


本作に限らない事ですけど
どの作品も、川原漫画特有の優しさ、微笑ましさ、切なさが盛り沢山で
元気が欲しい時、ちょっと泣きたい時
そんな、ほんのちょっとの何かが欲しい時に非常に有効です。
一家に一冊。是非お手元にどうぞ☆お薦めです!!


[ amazon詳細 : 文庫『甲子園の空に笑え!』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/08/23 23:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「メイプル戦記 文庫全2巻」 川原泉

メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫) メイプル戦記 (第2巻) (白泉社文庫)

メイプル戦記 全2巻
川原 泉 / 白泉社 (文庫1999/06)


評価:★★★★★(満点!!)


ああ、やっぱり川原漫画は面白いな〜・・・(しみじみ)。
笑いだけでなくて、ちょっぴり切なくて、そしてじんわりと広がる幸せ。
それにこの漫画は、特に女の子に元気と勇気を与えてくれます!!
私も頑張ろうって。頑張っちゃうぞーって必ず思える。
でもシャカリキに頑張り過ぎちゃダメだよ、とも言ってくれて。
その優しさがたまらなく嬉しい。


本作はプロ野球の規定から「性別の限定」が無くなった1991年に
野球と宝塚好きの女社長により作られた
女性選手ばかりの新球団「メイプルス」が奮闘する
ドタバタスポ根野球漫画であります。

女ばかりの球団が、男の世界に殴り込み!!
なんてお話だと「男になんか負けてらんない!!」なんて
男尊女卑に講義する婦人団体みたいな話になってしまいそうですけど
全然そんな事はない。

むしろ性別を気にしてるのは、相手側。男性諸君の方で。
初試合で対戦相手が2軍選手をあてて来ようとも
彼女達は大好きな野球が出来て嬉しい!!楽しいー!!って
ニッコニコのキッラキラなんだもの。
どうよこの清々しさ!!
読んでいてこんなに気持ちの良い漫画なんて滅多に無いよ。


この登場する女の子たちが、本当にそれぞれ良い子たちばかりで。
皆、みーんな大好き。
強いて挙げるならば、4番バッター豪腕エドワーズが
格好良くて、素敵で、うっかり惚れました。女の子だけど。とほ。

あと腐女子的観点からして絶対外せないと申しますか
いやそんな視点無くとも、切なく、そして微笑ましくもさせてくれた
ピッチャー瑠璃子ちゃん。ちなみにオカマ嬢。
彼女の恋物語はもう本当に必見です!!
淡く切ない高校時代。
当時バッテリーを組んでいた相棒のキャッチャーくんに寄せた秘めたる恋心。
ああああんっ!!(身悶える)
そのキャッチャーくんがまた良い子で。良いんだ〜良いんだよ〜。


そうそう!!
本作の主人公でありますメイプルス監督「広岡真理子」さんは
高校野球をテーマとした『甲子園の空に笑え!』で
豆の木高校を甲子園まで導いた。あの、そうあの広岡監督なのです!!

彼女だけでなく、他にも数人関係者が登場しますし
懐かしい思い出話なども登場します。
ゆえに、本作は『甲子園〜』の続編と言っても過言ではない作品なのですが
でもでも『甲子園〜』の知識が無くとも、問題なく楽しむ事が出来ますよ!!
もちろん知っていた方が、2倍、3倍も面白いと思いますが。

あ、あと『笑う大天使(ミカエル)』もちょこっと関係。
聖ミカエル女学院のお嬢様が登場するのはもう定番中の定番ですが
『笑う大天使』の、とある人物がちょこっと登場するのです。ふふ
こういうFANサービスがあると、凄く嬉しいですよね〜。
必見です。


はーいやはや、それにしても本作のお陰で
危うく徹夜してしまうところでした。
いや一気に読もうだなんて思っていなかったのですが
夜読み始めて、止まらなくなって、結局最後まで読んでしまった。

文庫2冊分なんて、普通であったらサクッと読めるのですが
そこは川原漫画。なんてったって情報量が物凄い!!
特に今回は凄かった。

実は私、プロ野球に関してはほとんどと言って良いほど知識が無く。
野球の基本的なルールは分かっていても
セ・パだの、マジックだの、ペナントレースだのと
ニュースでよく耳にしていても、意味をまったく知らなくて。
しかし本作により「あーそういうことなのか〜」と謎は全て解明!!
凄い。本当に勉強になりました。
相変わらず凄いよ、川原漫画!!
(ゲートボールのルールも『ゲートボール殺人事件』で知ったしな〜)


あと本作には、名字を少々もじっただけの
実在のプロ野球選手がいっぱい登場します。
マキハラだとか、オチアイだとか、私でも分かる選手だけでも
相当面白かった。凄い似ていて笑ってしまった。ぷぷぷ。
ですからプロ野球に普通に興味があって、選手とか何人も知っていれば
より一層楽しめると思います。

野球にまったく興味が無い、そこのお嬢さんも。
野球にはちょっと煩い、そんなお姉さんも。
日本中の、いや世界中の女性必見!!さあ皆で元気になりましょう!!
とってもとってもお薦めです!!



あ、そうそう。
二巻最後に『ヴァンデミエール−葡萄月の反動』という
短編が掲載されているのですが、これがまた素敵なお話で。

事故で記憶が9歳まで後退してしまった男性(27歳)と
その子守りとして夏休みだけ雇われた女子高生のお話。
幸せで、可笑しくて、でも切なくて。
川原「恋愛」漫画は、この切なさが良いんだ〜・・・。
こちらのお話も、とってもお薦めです!!


[ amazon詳細 : 文庫『メイプル戦記 (1)』 / 文庫『メイプル戦記 (2)』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/08/17 21:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「おせん (9)」 きくち正太

おせん 9 (9) (イブニングKC)

おせん (9)
きくち 正太 / 講談社 (2005/02/23)


評価:★★★★☆


またしても、とびとびで入手。
今回はこの時期にピッタリの、夏の沖縄がメインの物語です。


あ、でも自分的には、その沖縄編の前後に載っていた
「素麺」と「お茶漬け」の話が凄く良かったです。
あの「素麺のぶっかけゴマ油風味」なんて、実際に作ってみましたよ!!
これがまた、簡単なのにべらぼうに美味しくて!!
もーうヤミツキ!!

素麺は元々嫌いではないですけれど
でも普通に麺つゆにつけて食べると一束食べ切れなかったりするのに
この食べ方だと一束でも足りないくらい!!
ちゃんと腹に溜まるのに、もっと食べたくなっちゃうのですよ〜。
本当、夏バテの食欲不振なんて、どこか吹っ飛んじゃう!!

しかし、素麺だからヘルシーそうだけれど
しっかりとゴマ油入ってるわけだし、カロリー結構あるんだろうな・・・。
お、恐ろしい。恐ろしや、おせんマジック!!


ちなみに本作は、取り上げた料理の
作る手順や重要ポイントなどは載せていても
細かい分量なんかは書かれていません。
この素麺も「たっぷりのおかかに、たーっぷりのネギに茗荷さん」
なんて超適当な分量表現で
1回で完璧に作る事は出来ないかもしれませんが
でも1度試しで作ってみると、大体自分好みの分量は分かりますから
もっと塩っぱくしようーとか、薬味を増やそうーとか。
なんとかなるもんですよ。

ちなみに私的には、ゴマ油は入れ過ぎかと思う位ドバーっと。
ネギは茗荷や鰹節よりは少な目で。
ネギ。大好きなのですが、入れすぎると他の味が負けちゃうから。
ちなみに、素麺でなくて蕎麦でも美味しかったですよ〜!!

素麺はもう食べ飽きて見るのもイヤ!!
そんな貴方。本巻を参考に新しい素麺の食べ方にチャレンジしてみては?


あとは流石に実践は難しそうかな。
お茶漬けも。あれはかなり難しいよね。そもそもお茶が高級品だしね。
でも美味しそうだった〜!!食べてみたいよー!!

そう言えば、その話に出てきた女店長さん。
当たり前の事だと言ってしまえば終わりですが。
ちゃんと筋を通しにおせんさんに挨拶に行く姿に、ちょっと惚れました。
良いよね。良い人だよね。人を見る目もあるし。

あ、そう言えば!!
今回は7巻の感想に書いた
骨董目利きの真子ちゃんの登場シーンがちょろっとあって
嬉しかったですよ〜!!ふっふっふ
この先もちょくちょく登場しそうですね。楽しみだーい!!


[ amazon詳細 : 『おせん (9)』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/08/06 03:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「オクタゴニアン (1)」 杉浦守/大塚英志

オクタゴニアン (1) (カドカワコミックスAエース)

オクタゴニアン (1)
杉浦 守 大塚 英志 / 角川書店 (2005/08/26)


評価:★★★★☆


こんな風に書く事は、不謹慎と言うよりも不敬に値するかもしれないですが
私、昭和天皇こと大好きなんです。
一歩間違えたら「萌え」です。
う、流石に萌えはマズイか。マズイかもな。

だってだって、昭和天皇。凄く可愛らしい人なんですよ。
朝食のひとときにNHKの連続テレビ小説を見るのが好きだったんですよ。
奥方と一緒に毎日見てたらしいですよ。
はーくそー可愛すぎるー!!ジタバタジタバタ

そう言えばもうすぐ昭和天皇を主役にした映画『太陽(公式HP)』
が公開されますけど。見に行った方が良いかな。
普段映画館で映画見ない人間なんですけど(TVかGyaoでしか見ない)
これは流石に気になる。銀座か。行ってこようかな。


さて、なぜいきなりそんな話をし出したかと申しますと。
本作は戦後間も無い、闇市が広がるような貧しい日本が舞台で。
天皇ヒロヒトの影武者であった男・菊人と
己の顔を自在に変える事の出来る変装名人・スパイMが
当時の有名人や有名な事件に関わり、奔走する
痛快偽史物語なのでありまして。
なんと、影武者くんだけでなく、天皇本人も登場してしまうという
正直大丈夫なのだろうか・・・と心配してしまう内容の本なのであります!!

これがまた、天皇ヒロヒト。凄く素敵なんですよ。
私は昭和天皇は無表情なイメージが強かったのですけど
本作では結構のほほんと、にこにこしてる事が多くて。
もちろんそれはフィクション以外の何物でもないですけど
でも。なんだか。ますます好きになってしまった。


大塚氏お得意の偽史モノでありますので
いつも通り、昭和天皇以外も実在の人物が数多く登場します。
自分に歴史の知識が無いもので、私が分かったのは
東條英機、原節子、柳田國男くらいですが・・・。

って、そう!!東條英機が出てきた時には
昭和天皇登場以上に大丈夫なのか!?と思ってしまいましたよ!!
今靖国参拝で国際問題にまでなってるっていうのに。
大塚さん本当に怖いもの知らずなんだから・・・。

あと柳田國男。
大塚さんはよっぽど柳田國男が大好きなんですね〜。
また出てきた!!と思ってちょっと笑ってしまいました。
しかし過去の作品『北神伝綺』や『くもはち』とも
キャラクターがまた違っていて。
今回はお歳も召して、学者然とした落ち着いた佇まいで。
上記2作のキャラクターが濃い目だっただけに
薄味ではありましたけど、でもこれが本物に1番近いのだろうなーと。
比べると面白いですよね。ふっふ。


杉浦守さんの作品は今回が初めてだったのですが
この独特な鉛筆描きのような線は非常に好み。
しかし、登場人物の区別が付き難い時があって。その点が少々残念でした。
でもそれは、実在の人物を過度な脚色もなく
似せようと努力した結果なのかもしれませんが。
そう、そのせいか、写真を見ながらそのまま描いたのだろうなと思えるような。
動きの無い、顔の向きなども微妙に不自然な絵も多く見受けられて。
そこも残念でした。

天皇ヒロヒトが杉浦さんの絵として補完され
イキイキと動き回れるようになる事を、願っております。


えー最後に。
ここまでの文章も、大丈夫か?という内容でしたが
正直に本書を読んで感じた馬鹿な感想を書きます。書いちゃいますよ!!

菊人が天皇の事凄く好き。いや大切に思っている。
えーとどう表現しても私が書くと変な意味合いになってしまいますけど
菊人がお役御免になって天皇の下を離れたあとも
天皇の事凄く気にしていて、助けに駆けつけちゃったり
合鍵返さずにこっそり持ってたりしちゃってるところに
もうどうしようもなく 萌えました!!

天皇の事好きなんだなーって・・・。不敬!!不敬!!
でも、そう心から「守りたい」と思うに至るエピソードとか見れたら嬉しいな〜。
きっと凄く優しくしてもらったりしたのだろうな。ふふ。


あああ・・・可愛いとか言ってるだけならまだしも
ヤンゴトナキ方捕まえて、何考えてんだ私!!

この記事がこっそり消されるような事があったら
どこからか嗜めるメッセージがあったんだろうなーと思って下さい。ぐ。
いやでもちょっとシャレになんないよね。


そう言えば大塚氏は『少女たちの「かわいい」天皇―サブカルチャー天皇論
なんて本も出していましたが。読んでみないとイカンですかね。
でも書店で見かけた事ないんだよな。探してみるか。


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「昭和偽史三部作」関連本まとめ
posted by 麻吉 at 2006/08/04 19:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「愛がなくても喰ってゆけます。」 よしながふみ

愛がなくても喰ってゆけます。

愛がなくても喰ってゆけます。
よしなが ふみ / 太田出版 (2005/04/16)


評価:★★★★☆


この漫画。グルメガイド的な内容だという事は聞いていて。
ゆえにそういう雑誌に連載されていたのだと勝手に思っていたのですが
なんと『マンガ・エロティクス・エフ』でしたか・・・
エロもグロもフェチも、恋愛話さえも無いのに(いや無くは無いか)。
本当にカオスな雑誌だなぁエロティクスF。凄いよ。


さて。そんなこんなでこの作品。
冒頭にも書きましたが
実在する食べ物屋さんを紹介するグルメ漫画であります。

主人公は食べ物に異常にうるさいBL漫画家「YながFみ」。
彼女が同居人のアシスタントS原くんや
友人、学生時代の先輩後輩、仕事仲間などを引き連れて
お気に入りの食べ物屋さんへ行き
うんちくをたれつつ、友の幸せそうな顔を見て喜ぶという内容の漫画です。


よしながさんは結構アッサリでサッパリした絵を描く方だと
勝手に思っていたのですが。
本作に登場する食べ物は、もうどれもこれも素晴らしくリアルで。
お店に行けば、きっとまったく同じものが出てくるのだろうと。
どれも本当に美味しそうなんですよ〜!!

それもひとえに食べ物に対する愛の成せる技なのでしょうか。
そう言えば『西洋骨董洋菓子店』のケーキも
それはもう美味しそうでしたね!!ああ、それも愛ゆえだったのか!!


そんなわけで
紹介される料理は本当に美味しそうではあるのですが
実は私、基本的に食にうるさくない方でして・・・。

好き嫌いもあまり無いですし。
なんでもかんでも。それこそマックのハンバーガーだろうが
サイゼリアの299円のドリアだろうが
美味しい美味しい言うて食べてしまう性質で。
そんな貧乏舌な上に「パフェで1680円!?」なんて
貧乏性な思考もあいまって
この本は完全に私向きでは無いように思われるのですが

しかし、その紹介のくだりだけでなくて
一応物語の中に人間関係と申しましょうか
漫画として楽しめるエピソードがちゃんとあって
なので、この作品はとても面白く読む事が出来ました。


そう言えば、登場人物は全て「フィクション」という事なのですが
どうなのかな。全員は無いかもしれないけれど(I田さんなどは架空っぽい)
やっぱりちょっとは本当なのかな。
そうなるとよしながさんの著者近影とか思わず探してみたくなりますよね。
あと漫画家さんのY田さんとU野さんとか。凄く気になる!!

ちなみに独身40歳のT井さんなどはもう紹介して頂きたいくらいっす。
一緒に肉喰いに行きますよーーー!!


そんなわけで
女性向、男性向などの区切りもまったく無く
関東在住で、食道楽な方ならより一層楽しめる漫画だと思います。
食べ物うんちくがお好きな方も是非。是非(笑)。
お薦めです!!


[ amazon詳細 : 『愛がなくても喰ってゆけます。』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/08/02 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「Quiz (上)(下)」 浅田寅ヲ

Quiz (上巻) (角川コミックス・エース)

Quiz (上)(下)
浅田 寅ヲ / 角川書店 (2000/07)


評価:★★★★★(満点!!)


この漫画を1番読まなくてはいけない人間が
この漫画を1番手に取っていないのではないだろうか。

世の中の子供を持つ、全ての母親よ。父親よ。
この漫画を読みなさい。
あなたは犯人から出されたクイズに、全て答えられる自信はあるか?


閑静な住宅街に住む主婦の下に一通のメールが届いた。
「件名:くいずです」
「あなたのいちばん大切なものなーんだ ひんと すでになくなっています」
それは息子の「生」が誘拐された事を知らせる、犯人からのメールであった。
発生した誘拐事件。クイズ形式で送られてくる犯人からの連絡。
犯人は?そして犯人の目的は?


サイコサスペンス。エロ。グロ。とまではいかなくとも
そういう空気のある作品だと勝手に解釈しておりました。
だってしょうがないじゃない、この表紙だもの。
しかし真実は違いました。テーマは『家族愛』。ヒューマンドラマだった。


本作は2000年(もう6年も前になりますか・・・)に放送された
テレビドラマの漫画化本です。

ドラマ「QUIZ」は3話目まで見ていたものの
なんとなく犯人の予想がついた事と、主人公桐子の演技にどうも馴染めず
そのまま見なくなってしまっていたのですが
心の隅っこではずっと、実際のところの犯人が誰だったのかとか
その後どうなったのかとか、少々気にはなっておりまして。
しかし漫画や小説を買って確かめてみようというほどでもなく。
しかし今回、古書店でお安くなっているのを発見し、思わず購入してしまいました。

ああ、買って良かった。
この作品・・・良作だったんだなー・・・。


どうやらラストが、ドラマと漫画では少々違うようです。
ドラマ版がどうであったのかは計り知れませんが
この漫画のラストはとてもとても胸に染みました。
自分には子供はいませんけれども、でも覚えておかなければいけないと思う。
そして冒頭にも書きましたが、このラストだけでも
この犯人と親達の問答だけでも、世の全ての親達に読んで欲しい。
いや、読まなければいけない。これはもう義務だ。


しかしながら、親には親の言い分もあるんだよねー・・・。
親だって一人の人間なんだよ。
この漫画に出てくる淋しい母親達の気持ちも凄く分かる。
そして父親の言い分だってわかる。でも子供の気持ちもわかる。
難しい。難しいよ。


そんなわけで
最近あまり書店で見かけない本書ではありますが
もし見かけたら、この表紙に怯まずに是非お手にとってみて下さい!!
お薦めです。


最後に、まったくの余談ですが。
本作作画の浅田寅ヲさん。
あの森美夏さんの知人で、作画のお手伝いをした経験があるそうな。
そう言われて見れば、確かに似た雰囲気があるかも。
私もよくよく、この感じの画風が好きなのだな〜。
あとちょっと小野双葉さんとかも思い出しました。あれ?似てません?


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posted by 麻吉 at 2006/07/29 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「おせん (7)」 きくち正太

おせん 7 (7) (イブニングKC)

おせん (7)
きくち 正太 / 講談社 (2003/12/22)


評価:★★★★★(満点!!)


上の画像の帯が水木しげる御大の鬼太郎なのが凄く気になる・・・。
(なんちゅう凄いお人にメッセージ頂いておるのだ!!)


さておき。
「おせん」は基本的に短編集なのだし
間が空いていても大丈夫だよね。と1、2巻から飛んで、いきなり7巻を購入。
予想通り大丈夫でした〜。やった!!良かった!!
7巻になっても相変わらずな一升庵の面々。おせんさんも元気いっぱい。
やっぱり「おせん」は面白いな〜!!


しかし今巻は、完全にいつも通り。ではありませんでした。
それと言うのも、なんと。あのおせんさんが。
主役を喰われそうになるほどの新キャラが登場したのです!!
その名も「戎 真子」ちゃん。骨董目利きの超天才!!

今までも数々の有能な女性がおせんさんに挑む事はありましたが
今回はなんだか様子が違う。
なんと1話だけではなく
一冊まるまる真子ちゃんが主役と言って過言ではない内容なのですよ!!
いやまあ最終的にはやっぱりおせんさんには敵わないのですけど
でも・・・これは・・・新レギュラー誕生かも!?


ちなみにこの真子ちゃん。
非常に特殊なキャラクター設定になっておりまして
物凄ーく好き嫌いが分かれそうな感じがしました。
こういう子、嫌いな人はもう本当に毛嫌いしそう。
しかし!!私はこういう子大好きなんです!!

この「天才となんとかは紙一重」を見事に体現した性格、行動。
無表情で。そして独り言のような無感動な話し方。
しかしそこから繰り出されるのは見事な不思議ちゃんっぷり。しかも天然。
AIRで言うところの「遠野美凪」。CLANNADで言うところの「一ノ瀬ことみ」。
ってなぜ例えがこうも極端か!!
いやこの2作品の彼女達の物語、本当に好きだったもので・・・。


おっと話が反れました。
真子ちゃんは色々空回りだし、その恋は実らないかもしれないけれど
でも幸せになって欲しいな。本当にそう思うのです。
タコのお話の時に、ずっと手に持っていた自分で下拵えしたタコ。
本人は無表情なんだけど。タコを持った手元が画面に映るたびに
なんだか凄く切なくて。
この子は、泣き方を知らないのかもしれない。そう思ったり。

でもタコめし。良かったね。私まで嬉しくなっちゃった。
それに、そのタコめしがまた美味しそうなこと!!


そう言えば、この巻は「ごはん」がメインのお話が多かったですね

おせんさんがダイエットをする話では
数多のバリエーションのおかゆが!!どれも美味しそうだよ〜!!
もずくのと納豆のは私にでも簡単に出来そう!!
夏バテで食欲が無くなった時にでも作ってみよう〜。

あと一升庵の仲居さん。テル子ちゃんの炊飯のお話。
ピカピカのお米。美味しそうだったな〜。
甘ーい炊き立てご飯の香りがしてきそうだった。
あと、お椀を二つ合わせて、振って中のご飯を丸める技。
これ、小さな時に良くやったよ〜懐かしかった〜!!


ああ、なんだか取り留めが無くなってしまいましたが
今巻はおせんさんFANにはちょっと淋しい内容だったかもしれませんが
しかし、人を想う心とか、物を想う心とか。
そういう教えはいつにも増して充実していたように思います。
そして私的には真子ちゃんですね。
真子ちゃん。また出てくるかな〜。
続巻が、とっても楽しみです。


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☆関連記事
「おせん (1)」 きくち正太
「おせん (2)」 きくち正太
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posted by 麻吉 at 2006/07/27 23:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「秘密−トップ・シークレット (1)」 清水玲子

秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))

秘密―トップ・シークレット (1)
清水 玲子 / 白泉社 (2001/12)


評価:★★★★★(満点!!)


誰にだって人に知られたくない秘密の一つや二つはあるはずだ。

それは命と引き換えにしても、守りたい秘密だった。
その想いをどうこうしようだなんて、そんな事は思ってもいなかった。
ただ密やかに、彼の心の中だけに仕舞われた。秘密。

そして彼はその秘密を守るために本当に死ぬ事となる。

事件の真相を究明するため。それは正義のため。
だからって、そこまでして守った秘密を暴く事が許されるのか!!


舞台は近未来のアメリカ。
歴代大統領の中で最もクリーンと言われた第57代大統領が死亡した。
別荘のベランダ柵に倒れこむように発見された死体。
死因は腹部の刺し傷。目撃者は無い。
ベランダの外は海。凶器も発見されなかった。
自殺か他殺かも分からない。
全てを知っているのは。大統領の『脳』のみ・・・。

この時代、損傷の無い脳から、生前にその人が「見て」いた映像を
スクリーンに映し出すことが出来るまで、生体技術は進歩していた。
この事件により初めて捜査に取り入れられたこの技術。
そこには「プライバシーの侵害」などという言葉は存在しない。

「重大捜査」の名目で晒される大統領のプライバシー。
しかし、彼は本当にまるで聖人の様な生活を送っていて
見られて恥ずかしい事など何も無かった。
仕事の内容からバス、トイレ、ベッドの中まで。

しかし。しかし一つの事柄だけを除いては・・・。


初めてこの秘密が暴かれるシーンを読んだ時
「もうそれ以上見ないで!!もう映像を止めて!!」と
心の中で叫んだ事を覚えています。

彼は悪いことなんて一つもしていないのに!!
彼を冒涜する権利なんて誰にも無いのに!!

しかし、そのシーンに辿り着くまでの私は
この事件の謎に興味津々だったのですよ。
それってつまり、正義の名の下に彼の心に土足で踏み込んで
めちゃくちゃにした研究員やマスコミ達と同じ事。
最低だ。


この大統領の話はほんの序章。それから5年後。
この技術がより進歩し、捜査に本格的に取り入れられるようになり
警察内に専門の研究室『法医第九研究室』が設置された日本。
そこで働く人々と、そして扱う事件が本筋の舞台となります。

この2話目に登場する事件などは
美少年ばかりを狙った28人連続猟奇殺人事件という
なんとも通好みの内容で。
更にあの清水さんの美麗絵でグロ・・・
いや全然グロく見えないのですけど内臓がっ!!
なんて特典まで付いているのですが
しかし1話目の大統領の話があまりにも切なく、鮮烈で・・・。

ああでも2作目からも、本当に良いお話です!!


絵、物語、題材。全てにおいて本当に申し分無い。素晴らしい作品だと思います。
絵柄は女性向けですが、これは男性でも全然楽しめると思う。
むしろこの科学的な内容は、男性の方が向いている気さえも。

脳、脳が見る幻覚、猟奇。そして心。
少しでも惹かれるものがあった方は是非。是非。是非。
本当の本当にお薦めです!!


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posted by 麻吉 at 2006/07/26 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「犬あそび」 一條裕子

犬あそび

犬あそび
一條 裕子 / 小学館 (2000/07)


評価:★★★★☆


仔犬を拾い家に連れて帰ると、母親からこう言われる。
「ウチでは飼えません!!元の場所に戻してらっしゃい」
子供時代のエピソードとしてはさして珍しくもないシーンであるが
しかしヒサツグの経験はほんの少しだけ違いました。

ヒサツグの母親は犬が嫌いではありませんでしたが
過去のある出来事により、とてもとても偏見を持っていたのです。

「犬はとっても、バカっぽいからダメよ」

ああ、なんと理不尽な!!
しかし図解までして説明される「犬がいかにバカっぽいか」。
・利きすぎて所構わずみっともなくも嗅ぎまわらずにはいられないバカっぽい鼻。
・口だけで体温を調節するという大雑把にもバカっぽい体の構造。
・感情を隠しきれないバカっぽいしっぽ。

ああ確かに。確かに犬はバカっぽい!!

ヒサツグは泣いて頼みます。
「おりこうさんに育てるから!」
しかし穏やかで知的は母親は優しくこう答えました。

「さ、いつまでもイヌなんか抱いてると、バカがうつりますよ。
もとの場所に戻して、手を洗ってらっしゃい。
今日のおやつはレモンパイよ」



大好きな犬を飼う事が出来なかったヒサツグも
成長し、作家として収入も得、母の元を離れ。
やっと!!念願の!!犬を飼うことが出来る環境に!!

しかし、そんな幼少期の刷り込みは簡単に払拭出来るものではなく
イマイチ飼うに踏み出せない、ちょっとナサケナイ男ヒサツグの
犬に対する熱い熱い想い(空回り気味)と
彼の下宿先の優しい一家と
下宿先で飼われている、おりこうなわんこ「とぽぽん」と
そしてヒサツグの飼犬モーリス5世(ぬいぐるみ)が織り成す
犬大好きさんには堪らない、犬萌え面白作品なのであります。


とは書いてみましたが
よくよく読んでみると、本作には犬好きではない人物が幾人か登場して
いかに犬が駄目か、切々と語られたりします。
上に挙げたヒサツグの母親の他に、小出君と言う編集者が登場するのですが
彼は熱烈な猫派であり。犬を軽視している人物。

「鎖につながれて喜んでる犬の羞恥心のなさは、軽蔑に値しますね。」

なんだかこんな内容ばかり書くと
犬好きに喧嘩売ってる本なんじゃないの?と思われてしまいそうですが
いやいやいや違うのですよ!!
そうクソミソに言われても(心の中で)そんな事は無いと反論するヒサツグに
共感するのがこの漫画の正しい読み方なのです!!

あと、基本的にヒサツグは犬にナメられるタイプの人間ですので
こんなにも大好きであるのに、撫でることも許されないと言うジレンマが!!
・・・って。なんだろうこのM向けな内容は・・・。


いやいや兎にも角にも、犬好きさんには本当にお薦め!!
一條裕子さんの作品は本作に限らず
このなんとも言えないシンプルな作画と
のんびりした空気と、しかしピリリとスパイスの効いた独特な笑いが
とても心地よくて、読んで幸せな気分になれます。
皆様の休息時間のお供に是非。是非。


あと最後に小出君曰く。

「文学的といえばネコっす。」
「自由ほんぽーで気まぐれでしなやかで謎で繊細で高貴なネコ。
文学者はそーゆーネコにほんろーされたり憧れたりシットしたり
悶々としつつゲージュツすべきっす。」


そんなわけでちょっと優越感に浸れるかも
猫好きさんにもお薦めです(笑)。


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posted by 麻吉 at 2006/07/24 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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