「仮面のメイドガイ (1)」 赤衣丸歩郎

仮面のメイドガイ(1) (カドカワコミックスドラゴンJr)

仮面のメイドガイ (1)
赤衣 丸歩郎 / 角川書店 (2005/06/01)


評価:★★★★★(満点!!)


順番が逆ですが、1巻も買いましたよー!!
ちなみに先に読んでしまった2巻の感想はこちら


1巻でエージェンシーメイドの二人が
富士原家へ来た経緯を知る事が出来たわけですが
なえかの身を守るだけが目的ではなかったのですね・・・
富士原家がこんな惨状であったとは・・・恐るべし、なえかの家事音痴。
あとメイドガイが選ばれた理由も判明!!
そ、そんな理由だったとは・・・おじい様GJ(グッジョブ)です!!


他内容の方はもう、言わずもがな。
メイドガイによる熱いご奉仕がこれでもかと炸裂!!

オハヨウからオヤスミまで
キッチリご奉仕してやるから
覚悟するがいい


ああ、特に命は狙われていませんが、メイドガイにご奉仕してもらいたいよ!!
そして「このダメご主人が!!」とか言われたい(どんなプレイだ)

2巻では格闘系の能力が遺憾なく発揮されていて
あとはちょこっと料理と超人能力・・・という感じのご奉仕でしたが
メイドガイの能力はそんなもんではなかった。
料理、洗濯は元より。なんと頭脳までも一級品だったとは!!!!
○○○で教鞭をとっていただなんて・・・
何者なんだ一体・・・。


あ、そう!!そういえば!!
初登場シーンのコガラシが
現在に比べてフェイスラインといい、腕周りといい、胸周りといい
全体的に細めでちょっと笑ってしまいました。
だってメイド服に違和感が無いんだもの!!(それは言い過ぎか)

今(2巻)なんかもうムッキムキのパッツンパッツンのゴッツゴツで
それはもう画面に収まりきらんばかりのマッスルBODYなのに。
で、エプロンドレス。(萌)
きっとご奉仕しつつ、我が身を鍛える事も怠っていなかったのでしょうな。
素晴らしい!!ビバ・メイドガイ!!!


肉体の成長と言えば。
巨乳が取り柄のなえかちゃんですが
なんと!!初登場では全然巨乳ではありませんでした!!おおお!!
2話目からメキメキ成長しだして
(コガラシ曰く「スクスク成長しているようで実に結構」)
3話目では乳ファンクラブが出来るほどに・・・成長期侮り難し・・・。

あと1話目でいきなり胸モロだしカットがあって驚きましたよ!!
2話目以降も上裸シーンは数多くあれど
微妙に何か物とか文字とかで隠されていたバストトップが!!
そんなモロ!!それも大ゴマで!!


お薦めです(笑)


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「仮面のメイドガイ (2)」 赤衣丸歩郎
「仮面のメイドガイ (3)」 赤衣丸歩郎
posted by 麻吉 at 2006/07/21 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「くもはち」 山崎峰水/大塚英志

くもはち (カドカワコミックスAエース)

くもはち
山崎 峰水 大塚 英志 / 角川書店 (2005/12/22)


評価:★★☆☆☆


この時代の妖怪モノ。と言うと
やはり思い出してしまうのは京極堂シリーズでありまして。
いけないとは思いつつ、比べながら読んでしまいました。

いや、そもそも妖怪モノと言っても
京極堂が、妖怪の仕業としか思えないような不思議な出来事も
謎を解明すれば人の所業で、「妖怪なんていないんだよ」と。
そういう内容の物語であるのに対して
本作は「妖怪はいる」という物語。
まったく正反対の内容なので
比べるのはちょっと違うかな、とも思ったのですが・・・。


とは言え、第二話冒頭に登場する
鞄に収められた首だけの少女を見た時などは
もう完全に『魍魎の匣』のシーンを想像してしまいました。みっしりみっしり。
こんな「首だけの少女がしゃべる」という不思議も
『魍魎』ではこうこうこういう経緯があって
だから少女はこんな姿になってもしゃべる事が出来たのですよ。となり
「おおお!!」と感嘆したわけですけれど

本作は妖怪はいるという設定なのですから。
「それは○○という妖怪です」で終了なわけです。うーむむむ。

それじゃあと、思考回路を「妖怪はいる」と切り替えて
いざ読み返して見ると
今度は何が起きても不思議ではない世界になるわけで。
そんな河童やろくろっ首や妖精で、皆なに驚いてんだい。と。
だってそういうものは存在しているんでしょう?と。


1話目のように、それは「遺伝子的なもの」という事で終了と思いきや
最後にちょこっと不思議なエッセンスを投げかけて終わる。
この終わり方が凄く好ましくて「おお良作!!」と思えただけに
2話目から先の「妖怪当たり前」な流れは
ちょっと残念でなりませんでした。


と、なんだか批判的な事ばかり書いてしまいましたが
でもですね、1話目が凄く良かっただけに
色々な部分が勿体無くて仕方が無いんですよ!!

そもそもキャラクターが勿体無い!!

主人公であるのっぺらぼうの絵師「むじな」も
何やら変わった能力をもっている「くもはち」も
そのキャラクターの性質や性格が
まったく生かされていなかったように思うのです。

「むじな」なんて、「のっぺらぼう」であるにも係わらず
普通に町を歩いて人に会っても驚かれることも無くて。
正直のっぺらぼうである必然性はどこにもなかったですよね?

最後には明かされるであろうと思っていた
「くもはち」の右目の事も良く分からないままだったし・・・。


他の登場する著名人たちも
北神伝綺』の宮沢賢治や竹久夢二に比べたらなんだか普通で。
あ、いや、変わり者に描けと言うのでは無いですけれど
でもどちらの作品の人物が魅力的かと言ってしまえば
正直『北神伝綺』の方かな・・・。と。
唯一『北神伝綺』ではヘタレオヤジであった柳田教授が
素敵ナイスガイになっていてうふふでしたが。


そんなわけでこの作品
決して面白くないわけではないのですが
しかし、もっともっと面白くなる要素が含まれているだけに
残念だな。というのが正直な感想でありました。

そういえば本作。特に「1巻」とか書かれていないのですけど
これで終わりなのでしょうか?
あ、でもそうか。最終話でくもはちの正体が判明したわけだし
終わりなのか・・・。
しかし、むじなくんの顔のその後とか、
そもそも「仔細な事情は追々記すが」とか言っておいて
のっぺらぼうになった時の話、描かれていませんでしたよね!!
もう本当に、勿体無い事だらけだ!!


とりあえず小説版くもはちも一緒に購入しましたので
これから読んで、その辺の勿体無さが埋まる事を祈っております。


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「昭和偽史三部作」関連本まとめ
posted by 麻吉 at 2006/07/20 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「大奥 (1)」 よしながふみ

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))

大奥 (1)
よしなが ふみ / 白泉社 (2005/09/29)


評価:★★★★☆


この本の存在を知った時
作者は“あの”よしながふみさんですし
舞台は色男ばかりが集められた女人禁制男の園とあれば
もう絶対に。疑う余地も無く。「BLモノ」だと思ったわけです。
皆さんも思いませんでした?思いましたよね!?

で、なんとなく敬遠してしまっていたのですが。
あ、いえいえBLが嫌とかそんなわけはないのですよ(当たり前だ!!)

しかし私的に、よしなが作品はガッツリBL!!な物語よりも
普通と思いきやBL風味濃厚(例:西洋骨董洋菓子店)なお話が好きだったりして。
なので本作は手に取らないままでいたのです。
危なかった・・・危うく読み逃すところだった・・・。

『偽史』好きには堪らない、めちゃくちゃ私好みの作品でしたよー!!!!


若い男ばかりがかかる奇病が突如蔓延し
しかし長い年月の末、その病気が当たり前なものとして定着した日本。
その病気により男子の数は女性の4分の1で常に安定しており
男子は子種を持つ宝として大事に育てられ
変わりに女が労働をし、家業を継ぎ。家長となった世界。
将軍職も同様。三代家光以降、女が継ぎ。それゆえに大奥は男の園となり。
そして年は正徳六年。
八代将軍・徳川吉宗誕生す・・・。


男同志の恋物語どころか、カッコイイ女の活躍劇でしたね。
いやまあ、まったくBL要素が無いと言えば嘘になりますが
そこはそれ。少年院モノに良くあるような
いやまあ皆までは書きませんけれど。新人イジメみたいな。ね。ほほほ。


まずこの「女がしっかりと働く世界」と言うのが
なんだか今までになくて爽快でした。

職業的なものはほぼ全て逆転しているので
花街の花魁は男。女が男を買いに行く。
それはもちろん性欲発散もあるでしょうが
基本的には子種を貰う事が目的で。
それってようするに『難波鉦異本』や『さくらん』を読んで辛いなと思った
「望まない妊娠」がその場に存在しないという事で。
それだけでなんだか素晴らしい世界だと感じてしまったり。
男花魁には男花魁の辛さはあるでしょうけれど・・・。

ああ、そうです。
本作で花街のシーンはほんの1コマの説明程度でしたが
ここを舞台にしたら、また1つ作品が出来ちゃいそうですよね。
花街一の人気花魁がどんな男か見てみたいじゃないですか!!
それに、こんな男子が宝物扱いな時代に
廊に売られたくらいですから、色々辛い過去があったでしょうし。
そこに通う女達にも色々事情があるでしょう。
花魁モノ好きとしては。これは是非読んでみたいですよ〜。
よしなが先生、番外編としてぜひ!!


あと、これは私の偽史好きの血が騒いでしまった点ですが。
こんな大胆な設定であるにも関わらず
史実を巧みに利用した物語になっているところが素晴らしいの一言。

この作品の「徳川吉宗」がとても素敵であったので
元はどんな人物なのかと簡単に調べてみたら
「関取と相撲をとった」とか「着物は木綿」とか。
あと「顔の良い人間を親元に帰した」なんて
これ実際にあった話だったのですね!!

あとこれは史実かどうかは分かりませんが
オランダ商館長が吉宗に謁見し、後に
「市民は奇妙な頭髪で体格は貧相。男か女か判断しかねる」
「将軍は少年のような声をしていた」
と、書き記したなんて所もまた、上手い!!なるほど、そうきましたか。

ああこの作品はこの時代の世相や人物を知っていた方が
より一層楽しめる作品ですね。
この時代、いやそもそも日本史に疎い事が悔やまれます。くー。

あ、そうそう。時代劇好きさんも結構ニヤリな内容ですよ。
大岡越前・・・ぷぷぷ。


完全に女性向けor腐女子向けな本だと思われていそうな本作ですが
偽史好きの方なら、男性でもきっと面白く読めるはず。

あ、でもどうだろう。
男性の立場からこの世界を見たら、羨ましく思うのかな?屈辱と思うのかな?
男性の感想が聞きたくなってしまったぞ。
ちょっと感想探しの旅に出てみようかな


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「愛がなくても喰ってゆけます。」 よしながふみ
「西洋骨董洋菓子店 全4巻」 よしながふみ
posted by 麻吉 at 2006/07/19 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「仮面のメイドガイ (2)」 赤衣丸歩郎

仮面のメイドガイ2 (カドカワコミックスドラゴンJr)

仮面のメイドガイ (2)
赤衣 丸歩郎 / 富士見書房 (2005/12/02)


評価:★★★★★(満点!!)


突発的な衝動買いで、それもいきなり2巻だけ購入したにも関わらず
凄い面白かった。まずい。なんだこりゃ。


閑静な住宅街で弟と二人暮し。
剣道部所属のちょっと天然な元気女子高生「富士原なえか」。
実は彼女は財閥総帥の孫であり、唯一残った直系筋。
財産継承権をもつ彼女を狙う悪党どもから彼女を守るため
祖父が派遣したのは2人のエージェンシーメイド。

笑顔優しき、清楚で可憐(しかし格闘術も達人級)のメイド・オブ・メイド「フブキ」と
エプロンドレスに長き黒髪。
しかしそれは謎のメイドキャップを模した仮面で顔を隠した大男!!
筋骨隆々、不死身のその名もメイドガイこと漢・コガラシ!!


たとえ火の中水の中、主人が呼ぶならどこへでも
それがこの俺メイドガイ!!
貴様を助けに只今参上!!



メイドガイ・・・格好良過ぎるぅぅぅー!!(惚)


外見からして普通ではないメイドガイですが
その能力もすでに人外級。
超高等な銃器の扱いから、各種格闘。そして超人能力!!
それはまさに鬼神。鬼神を守護霊としてもっているようなもの。


特殊能力「メイドガイ・アイ」を使えば
巨乳ご主人の服を透過して裸を拝む事だって思いのまま

ご主人にできた汗疹から
貴様(フブキ)の乳房の虫刺されまで
毎朝毎晩かかさずチェック
それがメイドガイ・クオリティ!!


しかし、それはご主人の健康を把握する為
敵の事を把握する為に使用される能力。
スケベな気持ちなど、そこにはこれっぽっちも含まれてはいないのだ。
そもそも彼の辞書に「スケベ」という文字は無い。
「巨乳」も彼にかかれば「胸からぶらさげた無駄にでかい贅肉袋」。

漢だ!!格好良過ぎだー!!
そしてそんな無骨な漢のくせに、そこは流石メイド
料理上手でもあるんですよ!!ビバ!!メイドガイ!!



本作はメイドモノですし。萌え系の絵柄ですし。ドジッ娘で巨乳ですし。
それだけで敬遠される方もいると思うのです。
確かにマニア向けのメイド萌え漫画。それは否定致しません。
だけれども、それだけで読まないでいるのは勿体無い!!

あと一応男性向けの漫画ですが(エロは無いですけれど)
熱い「漢」好きなお姉さま方にも読んで頂きたい!!
メイドガイのご奉仕は、貴女を虜にする事間違い無しです。クックック

お薦めです!!


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「仮面のメイドガイ (1)」 赤衣丸歩郎
「仮面のメイドガイ (3)」 赤衣丸歩郎
posted by 麻吉 at 2006/07/16 05:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ハチミツとクローバー(9)」 羽海野チカ ※仮感想

ハチミツとクローバー (9) (クイーンズコミックス―コーラス)

ハチミツとクローバー (9)
羽海野 チカ / 集英社 (2006/07/14)


本日発売日で。速攻で買って帰って。とりあえず一回読んで。
あまりの怒涛の展開に混乱してしまっています。

なんでこんな事になっているんだ?前巻読み忘れてる?

そんな事は無い。ちゃんと読んだよ。
しかし8巻まではそれぞれ苦悩はあれど、
竹本も、真山も、山田も、少しだけれど前進して
優しい光が射し込み始めていたじゃないか。
急には皆で幸せになんて事は無理でも
でも着実に軌道は良い方に向かっていたはずだ。
なのに。そんな。酷いよ。


あと2、3度読み返してから改めてちゃんと感想を書こうと思います。

とりあえず、今ハッキリと言える事は
巻末の「ミドリちゃんマグネット」の位置が悪くて
めちゃくちゃ読みにくいっすよぉぉぉーー!!どうにかして!!


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[TOY] ピーター・ルーカス
posted by 麻吉 at 2006/07/14 21:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「低俗霊DAYDREAM (1)〜(7)」 目黒三吉/奥瀬サキ

低俗霊DAYDREAM (7)

低俗霊DAYDREAM (1)〜(7)
目黒 三吉 奥瀬 サキ / 角川書店 (2005/06/25)


評価:★★★★★(満点!!)


もう8巻発売されているのですよね・・・(近所の本屋で見た事無い)。


霊に感応し、霊の言葉を代弁する者『口寄屋(くちよせや)』。
簡単に言えば「イタコの強力版」と言ったところか。

この『口寄屋』。怪しい裏家業でもなんでもなく
なんと国が認めたれっきとした職業なのであります。
自殺や事故や事件により、その場所に残ってしまった霊魂。
霊が起こす霊障に困った管理人や土地の所有者が役所に連絡を入れると
役所に専属する「口寄屋」に依頼がされ
彼らが霊を除去しに向かうのです。

主人公・深小姫(ミサキ)も、そんな「口寄屋」の一人。


霊達の抱える問題は重く、切なく。
自殺奨励サイト、イジメ、幼児虐待、出会い系、老後問題・・・
それらは今まさに日本が抱える問題ばかりで
深小姫はそんな悲しみを抱えた霊達に、真っ向から立ち向かう事になります。
ホラー要素と、そして悲哀に彩られた物語・・・。


なーんて!!!!
原作・奥瀬サキ、作画・目黒三吉とこの両者が揃って
シリアスとホラーやグロテスクだけで終わるわけがない!!
それらの要素に紛れ込む
この絶妙なキワドイキャラ設定!!エロ!!そしてギャグ!!


なんてったって主人公の深小姫は
東京都の生活対策課より仕事を請け負う口寄屋ではありますが
収入の安定しない口寄業だけでは生計が立たないと今日も地道にアルバイト。
そのアルバイト先というのが、なんとSMクラブで。
今や政治家から各界著名人までをも顧客にもつ
ハードプレイで名高い、人気の女王様なので御座いますよ!!
霊と対峙する時も、気合を入れなきゃイカン時にはボンデージ!!

そんな深小姫を取り巻くのは
超ヘタレだが腕に覚えあり。役所と深小姫の繋ぎ役・深小姫大好き「惣一郎」。
盗聴、隠し撮りなどは朝飯前。深小姫に張り付くサイバーストーカー「ミツル」。
ある事件の後遺症で大きなクマのヌイグルミを手放せない女子高生「アイ」。
深小姫の親友、ビアン雑誌編集者「しず依」。


奥瀬サキ氏の『コックリさんが通る』も素晴らしかったですが
本作のキャスティングも絶品!!
そんな濃い登場人物たちが織り成す
笑いあり、涙あり、恐怖あり、エロありのハチャメチャ物語なのであります!!
怖いのはちょっと苦手・・・そんな方でもきっと大丈夫。
さあこの独特な奥瀬&目黒ワールドに
足を踏み入れていらっしゃいな・・・。ふっふふふ。



そう言えば、今回改めて読み返して
今や深小姫にベタ惚れ、下僕状態の惣一郎が
1話目では偉そうに、深小姫よりも上からモノを言っていて。
なんだか普通の人みたいで笑ってしまいました。ぷぷ。
やっぱり、今のお馬鹿な惣一郎が好きだな〜。
あ、あと。超脇役なのだけれど
しず依の部下の雑誌編集者・小林君も凄くイイ味出してて好き(笑)。
またの出演、楽しみにしてるであります。
とかなんとか言って1番好きなのはミツルなんですけどね。ふ。


最後の最後に余談ですが。
毎回表紙のどこかに章毎のアイコンのイラストが隠れているではないですか
(7巻で言うところの表紙左上の手錠)
これ、4巻だけ、どーしても見付けられないでいて。
これを書くにあたり、もう目を皿にして探したら・・・
いた・・・ヤツいた・・・
いやしかし、他の巻に比べて、これはちょっとズルじゃないですか!?
皆様すぐに発見出来ました・・・?


★目黒三吉公式HP : 目黒三吉の血豆丼(御新香付き)
★目黒三吉公式HP : 目黒三吉のゴーゴー!ブログ

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「さんま」 目黒三吉

「コックリさんが通る (1)〜(3)」 奥瀬サキ
「コックリさんが通る―Planset3 (下)」 奥瀬サキ
posted by 麻吉 at 2006/07/10 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「クマとインテリ」 basso

クマとインテリ

クマとインテリ
basso / 茜新社 (2005/05/14)


評価:★★★★★(満点!!)


※BL(ボーイズラブ)作品です。ご注意下さい※


リストランテ・パラディーゾ』の作者でありますオノ・ナツメさんの
BL作品時のお名前「bosso」名義の作品集であります。

表題作の他に8編の物語が収録されている本作。
その内の3作、30ページ以上が書き下ろしというお得な一冊!!
オノナツメファンなら買わずしてどうする!!

なんて。いやちょっと待った!!
リスパラの流れでこれも・・・とお考えの方、結構いらっしゃると思うのですが
本書はかすかにBL・・・ではなくガッツリBLです。本番有りです。
(そんなにハードなものではありませんが・・・)
これはBLに理解の無い方が手を出してはいけない領域。
そのへんを重々承知の上で、ご入手下さい。


さてさて、内容ですが・・・
ああもうツボ!!ツボだらけ!!

私的に一番のオススメは、なんと言っても表題作「クマとインテリ」!!
この直球な題名通り、クマ系ヒゲもじゃカメラマン(26歳)と
インテリ眼鏡政治家(初老)の切ない愛の物語。
・・・ああトキメキです。胸キュンです。
私的ツボ「下克上(年下攻)」な上に受が「初老」ですよ!!
そのうえインテリ眼鏡・・・きっと老眼鏡・・・。
相手のヒゲっぷりももう・・・たまらん!!
このトキメキどうしたらいいんだー!!ジタバタジタバタ

「初老受」もしくは「オヤジ受」は
鹿乃しうこさんの『君さえいれば』から始まり
直野儚羅さんの『抱きしめたくない』『欲望少年』などで
私の中に脈々と培われてきたマストアイテム。

マニアックゆえに、なかなかお目にかかれず。
ゆえに見付けた時の感動と言ったら・・・。
ありがとうオノ・・・いやbasso様!!一生ついてゆきます!!


この作品はキャスティングはもとより、物語の内容もまた実に良く
思わず涙腺が緩んでしまったほど。
ラストのファウストの照れた笑顔は一級品ですよね。
ああ、後日談とか無いんですかね。読みたいなー。


他の作品も、言うまでも無く全てが素敵で!!
あ、そうそう。オノさんの作品はイタリアを舞台にしているイメージが強いですが
本作には珍しく日本が舞台の
「黒山さんのニオイ」という作品が収録されておりまして。
これが・・・これがまた・・・凄く良いんですよ!!
黒山さんは陽気なサラリーマン。中年。
なのにこの酒に酔った姿の可愛らしさったら!!
良く考えたら、この作品も中年受け+眼鏡でしたね。その上スーツ。
そりゃ萌えないはずがないですよ。はっはっはっはっは。


★basso公式HP : tasso

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「リストランテ・パラディーゾ」 オノ・ナツメ
「GENTE〜リストランテの人々〜 (1)」 オノ・ナツメ

「初老・中年・オヤジ系BL作品」まとめ
posted by 麻吉 at 2006/07/05 00:45 | Comment(3) | TrackBack(1) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「GOTH」 大岩ケンヂ/乙一

GOTH (角川コミックス・エース)

GOTH
大岩ケンヂ 乙一 / 角川書店 (2003/06)


評価:★★★★☆


『GOTH』とは猟奇事件や拷問器具と言った
人間の暗黒な部分に興味を持ちそれらを好む人達の事を言う。
主人公の「僕」とクラスメートの森野夜もそんな「GOTH」のひとり。

ちなみに私もGOTHのひとり(そんな告白はいりません)。


身近で起きた猟奇的な犯罪に
危険をかえりみず、自ら深く関わってゆく二人。
それは別にその事件を解決しようとかそんな探偵心や正義心ではなくて
ただ単にその事件と犯人に興味があるから。

動物から人間まで生きたまま手だけを切断し持ち去る犯人『リストカット事件』
死体を無残に解体しオブジェのように配置する犯人『暗黒系』
愛しい人を生き埋めにする事を切望する男『土』
森野夜の幼い頃に死んだ双子の妹の話『記憶』

本作は言わずもがな乙一氏の代表作『GOTH―リストカット事件』を
漫画化した作品であります。が。
実はまだ原作小説は未読でありまして。
ですからこの先書く感想は
純粋にこの漫画を読んだだけの感想である事を
まず前置きとして書いておこうと思います。
きっと原作を読んでしまったら感想が変わってしまうと思うので。


さて作画は『NHKにようこそ!』の漫画版でおなじみの大岩ケンヂ氏。
こうも雰囲気の違う作品でそれぞれちゃんと雰囲気を壊さずに
描けているのは本当に素晴らしいの一言!!

けっこうアッサリめの絵を描く方ですが
死体描写はなかなかの描き込みようで。
木に巻きつけられた内臓、手に持たされた眼球、開かれた腹部には・・・
確実にグロテスクな表現が苦手な方にはオススメ出来ませんし
電車の中など人目のあるところで読むのも注意です。

例えば同じ微細な死体描写でも
多重人格探偵サイコ』のように、なんだか異様に綺麗なものではなく
もっと陰惨で、汚らしくて、眼を背けたくなるような。
ああ、そう。何かを思い出すなーと思ったら
あれです。古屋兎丸著『Garden』に収録されている
知る人ぞ知る『エミちゃん』。あんな描画。
さすがにあれを超えるところまでは至っていませんが。
いや、もうあれは反則と言うか・・・。
この先、あれ以上の残虐描写のある作品は発売出来ないでしょうし・・・。


少々話が反れてしまいました。
殺戮にいたる病』のような作品を好む自分としましては
異常犯罪に傾倒する犯人の心情を垣間見たいと思っており
そのあたりの描写が薄味なところが少々残念でした。
そこは原作小説に期待してもいいのかな?

そうそう。原作を読んでいないので
原作からそうなのか漫画版でそうなったのか分からないのですが
1話目で陰のある美少女な雰囲気であった森野夜が
物語が進むに連れてだんだん垢抜けてきて
それはもう明るい女子高生のようになっていくのは
あれは仕様なのでしょうか・・・?
主人公から表情を伝授されたとて、これは・・・どうなの?
陰のある根暗ぐらいの彼女が良かったのに!!
初期の夜ちゃんカムバック!!


とりあえずは原作小説も読んでみようと思っています。
漫画化されていない作品にも興味ありますし
知人が小説の方が断然面白いと申しておりましたから。
ドラマや映画や漫画など、映像化された場合
ほぼ例外無く、原作の方が面白いですしね。ふふ楽しみ。

そういえば小説の文庫版、二冊に分かれて発売されてましたけど
そんなに分量がある小説でしたっけ?
一冊に纏めてくれれば良かったのにー!!もー!!


[ amazon詳細 : 『GOTH』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/06/28 21:06 | Comment(5) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「北神伝綺 (上)(下)」 森美夏/大塚英志

北神伝綺 (上) (ニュータイプ100%コミックス) 北神伝綺 (下) (ニュータイプ100%コミックス)

北神伝綺 (上)(下)
森 美夏 大塚 英志 / 角川書店 (1997/12)


評価:★★★★☆


大塚・森ペアによる『偽史三部作』の一作目。

本作の狂言回しは民族研究家・柳田國男。
木島日記』版狂言回し折口信夫先生のお師匠さんですね。

『木島日記』と本作は、同じ時代である事と軍絡みの内容から
人物が少々交錯する部分もありますが
基本的にはまったく関係の無い物語です。
組織とか出てこないし。

内容も似ているようで少々違います。
こちらの主人公・兵頭北神も
「あってはならないモノを葬る」事をしているのですが
『木島日記』が数多くの不思議を仕分けているのに対して
『北神伝綺』は山人という1つの不思議に対してのみ。


山人とは
遠い昔、現在の日本人の起源である大和民族よりも前に
日本列島に住み着いていたとされる先住民族の事。
それは民俗学者である柳田が唱えた説のひとつ。

もしこれが現代の日本で発表されたなら「へー」てなもので
「トリビア」に取り上げられて終わってしまいそうですけれど
当時は天皇が現人神と崇められ、絶対の存在であった時代。
大戦を目前に控え、軍もその思想を守らなくてはならなかった時代。
そんな時代に日本はミカドの物では無かったと。
先住民族を追い出して、占領した国なのだと。
そんな思想はあってはならなかった。

そして軍による「山人狩り」が・・・。


全編通して山人と係わったとされる
その時代の著名人たちの物語が語られます。
柳田國男、宮沢賢治、竹久夢二、伊藤晴雨、甘粕正彦、出口王仁三郎
北一輝、ゼムス・チャーチワード、江戸川乱歩・・・

もちろん全てはフィクションであるのですが
例えば誰もが眼にした事があるであろう竹久夢二の美人画「黒船屋」と
伊藤晴雨の淫靡な責め絵のモデルが同一人物の山人の女で
そしてそこに霧社事件が絡まって・・・なんて
この真実と架空の入り混じり具合は、本当にさすがの一言。

これらの事件や人物については
知識が無くとも作中で語られるので問題はありません。
もちろん詳細を知っていた方が面白いと思いますが。
皆さんご存知の江戸川乱歩なんて
ナイスキャラになっていましたよ。ふふふ。


本作はとりあえず上下巻で完結です。
しかし主要の登場人物についての詳細はほとんど語られることが無く
その点が非常に残念です。
お滝ちゃんの台詞ではないですけれど
正直、北神が柳田に対して、ここまで盲目的に従う気持ちが分からない。
もしかしたら現在連載中の『小説 北神伝綺』で判明するかもですが。
あ、でもそれを言ったら
木島が折口先生に付き纏う理由も不明か。しまった。


そうそう『木島日記』といえば。
本作にはちょろっと木島と根津と折口先生が出てきます。
顔や性格はかなり違う感じではありますが。
だって“あの”根津が、ちゃんと本屋さんの仕事手伝ってるんだもの(笑)。

本作での根津と北神では断然北神の方が戦闘能力は上でしたが
『木島日記』版の人類三大タブーから解放された
超人であるところの根津であったならば
結構良い線いったのではないかな。なんて思ってみたり。
贔屓目で見過ぎですかね。ふっふふふ。


[ amazon詳細 : 『北神伝綺 (上)』 / 『北神伝綺 (下)』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/06/27 22:08 | Comment(0) | TrackBack(1) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「おせん (2)」 きくち正太

おせん 2 (2) (モーニングKC)

おせん (2)
きくち 正太 / 講談社 (2001/03)


評価:★★★★☆


ちゃっきちゃきで陽気で可愛く天然で
だけどピシーッと一本筋の通ったおせんさんは二巻も健在!!

やはりこの漫画は面白いだけでなくて
読んでいると元気が出て
「頑張ろう!!」って気持ちになりますね。
自然に背筋がピンとなる感じ。凄く。素敵。


今回はおせんさんの活躍ももちろんですが
一升庵の大女将。そう、おせんのお母さんという
これまた凄いお人が登場して。
この話がまた凄く良かった!!

1巻からずっとおせんさんの物語を見てきて
もちろん面白いしタメになるのだけれど
少々読み慣れて新鮮味が薄れてしまいそうであったところに
この大女将の、おせんとはまた違った生き方の凄さに
場の雰囲気が改めてピシッとなった気がしました。

大女将、いい女だ〜!!
いや“人間”として凄く素敵!!


今の時代、こんな風に「駄目なもんは駄目!!」と
当たり前のことを当たり前のように
しっかり叱ってくれる人が必要だよなーと。
私のそばにも一人こういう人がいてくれたらなーと。
でも実際こんな人が身近にいたら
きっと困ってしまうのでしょうけどね。はっははは。


あ、そうそう。
この漫画の一番の見所は
おせんさんの生き様を見て学ぶことですけれど
それとは別に毎回登場する
美味しそうな料理も必見ですよね!!

前作の“カキのすり流し汁”なんてもう
貝好きの自分からしたら想像しただけでたまらんでしたが
今回の“鰹節と山葵のお茶漬け”もまた!!
これは作り方もちゃんと書かれているし
簡単そうではあるけれど、でもきっと自分で作ったら違うんだろうな〜
一升庵の料理。一度でいいから食べてみたいな。


[ amazon詳細 : 『おせん (2)』 ]



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「おせん (1)」 きくち正太
「おせん (7)」 きくち正太
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posted by 麻吉 at 2006/06/24 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マンガ・エロティクスF 39

マンガ・エロティクスF 39

マンガ・エロティクスF 39
太田出版 (2006/05/03)


評価:★★★☆☆


以前大絶賛しました『リストランテ・パラディーゾ』と
紺野さんと遊ぼう』が連載されていた雑誌の最新号であります。

今回は『リスパラ大百科』と称して
『リストランテ・パラディーゾ』の特集が組まれていたので
思わず購入してしまったのでありました。


さて、以前から気になってはいたものの
手に取るのは初めてであります『エロティクスF』。
読んだ・・・感想は・・・

なんと、なんと説明のし辛い雑誌でしょうか!!
まずジャンルが定まらない。
雑誌名からして「エロティクス」言うくらいですから
ええ、エロであります。エロでありますとも。
しかし!!エロ漫画雑誌かと言えば答えは完全にNO!!

じゃあ何か。グロか?ええ、グロでした。耽美か?ええ、耽美でした。
そして爽やかでもあり、ほんわかでもあり、シュールでもあり、サスペンスでもあり
萌えでもあり、オトメでもあり、漢でもあるのですよ!!
「ガロ」と「なかよし」と「マガジン」と「June」と「時代劇漫画 刃」を
足して5で割った。みたいな。
なんだそれは!!そんな纏まりの無い雑誌が今まであったか!?


そしてもうひとつ驚いたのは豪華すぎる執筆陣!!
松本次郎、古屋兎丸、安田弘之、志村貴子、松苗あけみ、高口里純
安彦麻理絵、山本直樹・・・。
それこそ各界(BL、少女漫画、青年漫画、ギャグ漫画etc)の大物が勢揃い。

しかし・・・それゆえに・・・
それぞれの作品の特色が色濃すぎて
それらが一緒の雑誌に納まると、なんとも納まりが悪い。
まあ見方を変えれば
一度に色んなジャンルの漫画が読めてお得。とも言えなくも無い。
でもそれは、この幅広いジャンルの中に苦手なモノがひとつも無い
そんな希少な人限定の話なわけで・・・。
それは少々難しい事ですよね。

それにしても、この作品群の中に
あのリスパラが掲載されていたと思うと・・・まさにカオスだわ・・・。


そんなわけですので
リスパラ目当てと申しますか
リスパラのような雰囲気を求めてウッカリ手を出すと
激しいダメージを受ける可能性があります。
エログロが苦手な方は、特にご注意下さいませ。


あ、あと。これも重要。
本作は雑誌ですので作品の9割が連載モノです。
この号だけ買っても、まったくと言っていいほど話が分かりません。
さらにその中の2作品はこの号で最終回・・・。

それも『Garden』などで非常に大好きである古屋兎丸氏の作品が最終回だなんてー!!
もうなんだか凄い事になってるのです。内容が。
でも話が全然分からないんですよ!!!!・゜・(ノД`)・゜・ワーン
これは・・・やはり・・・単行本を買えと。そういう事かな?うう



最後に。最大の目的であった『リスパラ大百科』ですが。
まあ正直、それほど特筆すべき記事はありませんでした。
この為だけに購入する必要は、無いかな・・・。
あ、いや待てよ。そうだな。強いて挙げるならば
我が最愛の「ジジ」の本名が「○○ー○(ヒミツ)」だったって事ですかね!!
「○○ー○」だって!!プー!!
これ以上可愛さアピールしなくても、君はもう十分可愛いっちゅうの!!
こんにゃろうめー!!大好きー!!


[ amazon詳細 : 『マンガ・エロティクスF 39』 ]



☆関連記事
「愛がなくても喰ってゆけます。」 よしながふみ
「紺野さんと遊ぼう」 安田弘之
「リストランテ・パラディーゾ」 オノ・ナツメ
「GENTE〜リストランテの人々〜 (1)」 オノ・ナツメ

[TOPIC] リストランテ・パラディーゾ続編開始!!
posted by 麻吉 at 2006/06/20 22:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「コックリさんが通る (1)〜(3)」 奥瀬サキ

コックリさんが通る 3 (3)

コックリさんが通る (1)〜(3)
奥瀬 サキ / 小学館 (2000/08)


評価:★★★★★(満点!!)


物の怪の血が混じりし一族「蠱族」。またの名を「混じりもの」。
外見は完全に人間なれど、その血ゆえに特殊な能力を持って生まれた者達。
それらは「猫」や「犬」から「河童」「天狗」と多様な種族があり
それぞれ日本各地の人里はなれた土地で暮らしていた。
しかし時代の流れと共に、次第に血は薄れ、能力も退化し。
彼らは人間と同化して都会で暮らし始める・・・。

そして舞台は現代。東京。新宿。

そこは風の吹き溜まりの街。
風だけでなく、人、そして行く当ての無い蠱族も集まる街。
そんな街へと転校してきた女子高生「大森狸花子」と
クラスメイトとなった「大塚狐子」。狐子の知人「天野圭狗」。
それぞれ「狸」「狐」「天狗」の蟲族の末裔である彼らは出会い
そして蠱族たちとの戦いに飛び込んでゆく・・・。


ジャンルとしてはオカルトアクションとかになるのでしょうか。
バトルシーンとシリアスな内容が基本ではありますが
私がお薦めするくらいですから
それだけでは終わりませんよ!!!!

まず、登場人物がイイ!!
ブルセラやらデートクラブやらと、幅広い活動で忙しい女子高生に
ゲイ神父、鬼畜私立探偵、ブルセラ鑑定士(高校生)・・・
ああ、敵ですがロリコンセクハラ教師もいましたね。
濃い!!そしてなんとキワモノ揃いの素敵な設定ですか!!

そんな変態ちっくな部分とユーモラスな部分とセクシャルな部分。
そしてシリアスな本筋と壮絶なバトルシーンが絶妙に相まって
非常に面白い物語となっているのです。
まさに「絵」「設定」「物語」「キャラクター」どれをとっても良質!!


どこまでも私好みである本作。
大絶賛の超オススメ!!と書きたいところなのですが
なんと・・・3巻が発売されてから続きが出てません・・・゚・(ノД`)・゚・ ワーン

ああ、続編本当にもう出ないのでしょうか。
3巻が発売されてから6年だもんな、さすがにな・・・
と思いつつも、しかしまだ完全に諦めきれない自分もいたりして。
ほらだってこの3冊もそれぞれ結構間が開いて発行されたし。
『ガラスの仮面』の例もあるしさ!!
(41巻から42巻の発売間隔はまさに6年!!)

だけどネタ的にももう無理かー・・・。
当時は援助交際やブルセラが取りざたされた時代で
だからこそそれらを多用した内容が面白くて魅力的だったのであって
もうブルセラはねぇ・・・。
そういえば作中で使われているのポケベルとかでしたね。懐かしいなぁ。

あ、そうだ。今ならニートとかをネタにしたらどうでしょうか。
ちょっと暗めな蟲族を登場させて・・・。
なんて。そんな冗談はさておき。
どんな形にしろ、続きが読みたいです先生!!
お願いしますよー!!!!


そんな未完のままの本作ではありますが。
それでもオ・ス・ス・メです!!いや本当に。
設定、登場人物、表紙絵のどれでも惹かれるものがあったなら
読んでみる価値あり!!
そして貴方も一緒に続編を嘆願しましょう・・・。


[ amazon詳細 『コックリさんが通る(1)』/『コックリさんが通る(2)』/『コックリさんが通る(3)』 ]



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「コックリさんが通る―Planset3 (下)」 奥瀬サキ
「コックリさんが通る」完結!! (※運営日誌)

「低俗霊DAYDREAM (1)〜(7)」 目黒三吉/奥瀬サキ
posted by 麻吉 at 2006/06/13 23:02 | Comment(2) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「難波鉦異本 (1)(2)」 もりもと崇

難波鉦異本 1 (1) (斬鬼コレクションワイド版コミックス)

難波鉦異本 (1)(2)
もりもと 崇 / 少年画報社 (2003/09/11)


評価:★★★★★(満点!!)


これは久々の衝動買い大当たり商品でありますよ!!

なんて、この文章を書くのにちょっと調べ物をしていたら
こんな記事を見付けてしまいました・・・
[asahi.com] 第8回手塚治虫文化賞 新生賞 : 難波鉦異本
わわわ、こんな賞を受賞した作品であったとは露知らず!!
時代モノの作品には本当に疎くて・・・。

そんな予備知識も無く完全に衝動買いであった本作。
しかし、買って大・正・解!!
次の日には2巻を買いに書店へ向かったほどですもの。


さて、時は延宝八年。大坂新町遊郭。
「太夫」よりも1つ下の階級「天神」である遊女・和泉と
その付き人(禿)のささらがおりなす、はちゃめちゃ遊郭物語。

遊郭のオテンバ遊女と言えば
今度映画化もされる安野モヨコ著『さくらん』を思い出しますが
似ているようで、そこはやはり違うんですよね。
それは女性作者と男性作者の違いだからなのか
本作には『さくらん』のような女同士の醜く暗い陰湿な戦いは無く
和泉は今日もひょうひょうと、我が道を突き進みます。

しかしだからと言ってただの弾けた遊女の物語というわけでもなくて
廓の残酷さ、遊女の辛さもしっかりと教えてくれる。


全盛の太夫でも生きて廓から出られるて限らんねや

下の方の客てカネのかわりに病気と
子種ばっかりやたら持って来よるど
年季まで無事やったら御の字や

わたいら「体力の限界です」て
泣いたら引退でける力士とちゃうんやど?



それが廓の真実。彼女達の世界。
和泉は楽しそうに毎日を過ごしているけれど
ちゃんと今の自分と将来の自分の事をキッチリと考えていて
それを後輩であるささらに伝えようとしてくれる。

まあそれは素直な教え方ではなくて
ささらは毎回ケチョンケチョンにされるのだけれど
しかしそれも愛のムチと言いますか。
そんな和泉とささらの関係がとてもとても大好きです。


本作は表紙の絵からもお分かり頂けると思いますが
独特な浮世絵調の線の美しい作品・・・
かと思うといきなり格闘漫画張りのアクションが繰り広げられたり!!
ほのぼのギャグ漫画調になってみたり!!
あと、まあ遊郭のお話ですから、その辺のオトナな表現もね・・・ふふふ

そんな色気とギャグとシンミリと微笑ましさが合わさって
絶妙な出来上がりとなっているのであります。
『さくらん』も読むと元気を貰えますが
こちらはスッキリ晴れやかな、そんな爽快な気分になれますよ。
さあ貴方も、和泉アネサマに気合を入れて頂きましょう!!

お薦めです!!


[ amazon詳細 : 『難波鉦異本 (1)』 / 『難波鉦異本 (2)』 ]
posted by 麻吉 at 2006/06/06 22:02 | Comment(3) | TrackBack(1) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「死と彼女とぼく(3)(4)」 川口まどか

死と彼女とぼく (3) (講談社漫画文庫) 死と彼女とぼく (4) (講談社漫画文庫)

死と彼女とぼく (3) / 死と彼女とぼく (4)
川口 まどか / 講談社 (文庫2003/04)


評価:★★★★☆


前回の『夏と花火と私の死体』に続き今回は『死と彼女とぼく』
では次は『部屋とYシャツと私』か。古っ。そして寒っ。

名前繋がりというのは冗談として
先日文庫版4巻を購入してしみじみと感動しましたので
今回は3巻とあわせて感想を書きたいと思います。


分類としては「ホラー漫画」に属するのでしょうか。
もし未読の方が書店でパラリと中身を見たならば
恐ろしい形相の亡霊と、内臓があらわになった死者たちの姿が
目に飛び込んでくることでしょう。
過剰なほどに恐怖を煽り立てる絵柄の数々。

しかし、本作は読者を怖がらせるのが目的の漫画ではありません。
霊の姿が見える少女「ゆかり」と
霊や草木や動物の声が聞こえる少年「優作」の
これは「愛」の物語。


またこの作品は幽霊や死者を「得体の知れない物」として扱うのではなく
「元人間であった物」。「人間」として扱っています。
だからこれはホラーと言うよりもヒューマンドラマ。

自分の事しか考えていない醜い死者たちの姿は
そのまま生きている自分達の中にあるもので。
そして人からそう見られているかもしれない姿。人事ではない。
できるならジュリアのように美しく優しく強い人間になりたい。
ああでもそれは難しいよなー。
むしろゆかりの周りにたむろう、汚らしい霊の部類だよな自分は。とほほ



ゆかりと優作の周りに集まる数え切れない死者の中でも
彼女達にとって印象深かった死者について
オムニバス形式で語られてゆく本作。

登場する多くの死者は悪賢く、凶悪で
彼女達に危害を与えようとする者達ばかりですが
中には優しい、可愛い死者も登場します。
特に子供の霊の話はそんな中にあって清涼剤のようで
なんだか救われる想いで大好きです。

3巻のスエちゃんや、ケンジとショウタ。
はるみちゃんと弟くんには涙して、そしてホッとしました。
4巻のナオミちゃん。
ヨーセイくんの可愛らしさには思わず笑みがこぼれた。

あと死者ではないですが、優しい死者に集まる子供たちも。
荒んだ話の多い1、2巻に比べて
3、4巻は他の大人の霊も優しい者たちが多く
それゆえに、読後の幸福感と切なさはひとしお。
感動を求める方は是非、特に3、4巻を強くお薦め致します。


そういえば、本作は文庫版で全5巻、コミック版で全10巻で完結していますが
その後『死と彼女とぼく ゆかり』という題名で続編が出版されているのですよね。
それももう6巻まで出ている!!買わなきゃ!!
ああ、欲しい漫画は増える一方だぁー・・・。
とりあえずは本作文庫版の5巻を入手しないとですがね。


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posted by 麻吉 at 2006/06/03 15:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「不安の種 (1)〜(3)」 中山昌亮

不安の種 (1) (ACW champion)

不安の種 (1)〜(3)
中山 昌亮 / 秋田書店 (2004/06/24)


評価:★★★☆☆


ああ、表紙の絵を見るだけで怖い。怖いよ・・・うう。


この作品は評価が非常に難しいです。
今回私は5点満点中3点という評価をしましたが
その下がった2点分は「面白くなかったから」とかそういう理由ではないのです。

絵のクオリティ、内容共に満点に近い作品です。
更に「恐怖漫画」として評価した場合は、星5つでも足りないくらい。
私が知っているホラー作品の中で1,2を争う出来だと言っても過言ではありません。
ではなぜ満点ではないのか。
それは・・・怖い・・・怖すぎるんですよーーー!!!!
怖すぎて手元に置いておきたくないんです!!
家で一人で読みたくないし、夜中にうっかりこの表紙が目に留まったらもー!!
ゆえに、そんな個人的なヘタレな理由で、評価は星3つ。です。

とは言えブックオフで発見したりすると、あの店内の明るさと人の多さから
気を許して毎回立ち読みしてしまうのですけどね。
何だかんだ言って好きなんですよ。好きなんだけど・・・。
毎回帰り道で後悔するのだ・・・部屋帰って怖いんだもの。とほほ。


本作は「本当にあった怖い話」などにみられるような
日常の奇妙な出来事を綴ったオムニバス形式の短編集です。
先程、恐怖漫画として非常に高く評価をしましたが
しかし、この怖さは人を選ぶ気がします。
例えば普通の『ホラー漫画』や『怪談話』のように
起承転結がハッキリとある。オチがあるものではなく
新耳袋』のような、強いて言うならば「起」のみの構成なのです。

奇妙なモノ、幽霊とおぼしきモノが出てきたとして
すーっと人の後ろを通るのを見る。じっと立っているのを見る。
窓からこちらを覗いているのを見る。
それだけ。ただそれだけなのです。
それがいったい何だったのか、解明されることはありません。
そんな「正体不明」なままであるがゆえの恐怖。

そう、例えばとある道で幽霊に遭遇した。
しかしそこの道で少し前に交通事故があったことを後に知る。
そんな背景が分かっただけで、何だか安心出来ませんか?
幽霊である事に変わりないのに
「ソレ」は「未知なる恐怖の物」から「可哀想な人」に変わる。

しかし、この作品に、そんな逃げ道は用意されていない。


そんなわけで、スッキリとした読後感を求める人には向きません。
ただジワリ・・・と、不安だけが残る感覚。
読んでいる時よりも読んだ後、しばらく時間が経ってからの方が
より一層色の濃くなる。そんな恐怖。
カーテンの隙間、風呂蓋の中、街灯の届かない電柱の影
そして髪を洗う時目を瞑っている自分の背後・・・。
そういった怖さを求める人ならば絶対に「買い!!」です。
心よりお薦め致します!!

私はいくら安くなっていても、絶・対・に・買いませんけどねー・・・。


[ amazon詳細 : 『不安の種 (1)』 / 『不安の種 (2)』 / 『不安の種 (3)』 ]
posted by 麻吉 at 2006/05/29 12:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「木島日記(3)(4)」 森美夏/大塚英志

木島日記 (3)  ニュータイプ100%コレクション 木島日記(4) ニュータイプ100%コレクション

木島日記 (3) / 木島日記 (4)
森 美夏 大塚 英志 / 角川書店 (2003/07/09)


評価:★★★★☆


2巻から間が開いて発行されたからか
少々絵の感じが変わっていますが
しかしこの独特な線の美しさは健在の『木島日記』3巻と4巻。

有り得ない事だが、しかしもしかすると・・・という
不思議でしかし説得力のある内容が本作の良い所だと思うのですが
3巻からの物語は少々非現実すぎる気がしてそこがちょっと減点です。

特に『人体転送機』のくだりはちょっと苦しいかな。
しかし、この元となっている『迷い子の塔』の
母親の切なる念が石碑を通して違う石碑の近くにいる子供に通じる
そういう強い波動、テレパシーに似たような現象が
この碑を通して行われたのではという話にはとても感銘を受けました。
超能力とまでは言わなくても、そういう『力』ってきっとある。


ちなみに3・4巻のテーマは
『人体転送機』『UFO』『永久機関』。
相変わらず実在の人物は数多く登場しますが
今回は実際にあった事件はほぼ登場しません。そこも残念。

しかし、3巻は美蘭が大活躍でしたね〜。
なんだか折口先生の元にいるようになってから
彼女はおしゃれになったし、明るくなった気がします。可愛い〜。
それにしてもあのお洋服とか、はたまた下着とか。
先生と一緒に買いに行っているのでしょうか?
一ツ橋家に嫁いだ時にはそれほど衣装は持っていなかったでしょうし。
機関の人間がお世話しているとも考え難い。
あの女嫌いの先生が女性服売り場に?
考えただけでも可笑しい。
でも美蘭一人じゃ買いに行けないもの。ね。


あと、3、4巻合わせて、清水くんがイイ味出していて
ぶっきら棒のくせに子供好きな事が判明。
下宿先の子供と遊んであげちゃったりとかしてさ!!
ず、ずるい!!そういうギャップに弱いのに私!!

そう言えば『多重人格探偵サイコ』に登場します
伊園摩知のパトロン「清水老人」が
彼の未来の姿だという事実は最近知りました。
全然気付かなかったですよー!!ウカツ!!
そうか・・・あんな真面目一辺倒で融通の利かない人が
将来政界を裏で牛耳るような人間になってしまうのか・・・。
でも「一ツ橋政友会」の代表をしていると言う事は
清水と一ツ橋は最後までずーっと運命を共にしたって事ですよね。
あらやだ、変な想像しちゃったわ。くす。
と、そういう目でサイコを読み返してみようと思ったのですが
そう言えばサイコのほとんどが今手元に無い!!(友人貸出し中)
ぐ、早く読みかえしたいよー!!ジタバタ


おっとっと。
『木島日記』の話をこれだけ書いておきながら
主人公である『木島』の話をまったくしていませんでしたね。

普通に見えた人間でも実は裏がある事の多い大塚作品の中にいて
主人公である『木島』は「奇妙なマスクをしている」というだけで
本当にまっとうな人間らしい人間な気がします。

例えば幻の大陸『Mu』への異常と言うほどの執着も
「仕分け屋」という組織の下働きに身を置いている事も
組織に殺されたくないからとかそんな理由からではなくて
全ては愛した少女『月』の事を知る為。
月の秘密に迫る為にしているのではという気がするのです。
それってなんて純粋な事だろうと思う。
木島日記がただのオカルト漫画になりきらないところには
そんなロマンティックな部分があるからなのかも。

石原莞爾の「生きている肉片」の言葉に
ハッとして胸がギュッとなったのは、たぶん木島だけではないはず。
二人はずっと一緒にいたんだ。


一応4巻で完結という事ですが
謎のほとんどがハッキリとした結論が出されていないままです。
『月』の謎。『Mu』の存在。解決されていない数々の事は
読者の想像にお任せしますというスタンスなのか
はたまた偽史シリーズの三部目となる
『八雲百夜』にて触れられるのか・・・。
『木島日記』と『北神伝綺』のかかわり方を考えると
『八雲』で語られる事は無さそうですけどね・・・。


ファンの間で「続巻を!!」という声の多い本作。
それはなにも謎が究明されていないからと言う事だけでは無く
きっと登場するキャラクターが魅力的だから。
彼女や彼らの他の話が見たい!!
そんな気持ちが皆さんにもあるのではと思うのです。
私にはあるよ!!!!
何も不思議な事件が絡んでいなくてもいい。日常生活でも良いから。
だって木島や美蘭や一ツ橋の話がもっと見たい!!
(一ツ橋と美蘭が一緒にいるところとか見たいなー)
本当に続き出ないのかな。

とりあえずは『八雲』待ちですかね・・・。



最後に余談ですが。
暗くなりがちな場の雰囲気を和らげるという同じ役割をもっているからか
いつも飄々としている土玉くんがサイコの笹山さんと被ります。
デコッパチなところとかもなんだか似てるよね。
何か親戚とか子孫とかでないのかしら、この二人・・・怪しいわ・・・。


[ amazon詳細 : 『木島日記 (3)』 / 『木島日記 (4)』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/05/25 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「木島日記(1)(2)」 森美夏/大塚英志

木島日記 (1) (ニュータイプ100%コミックス) 木島日記 (2) (ニュータイプ100%コミックス)

木島日記 (1) / 木島日記 (2)
森 美夏 大塚 英志 / 角川書店 (2000/12)


評価:★★★★★(満点!!)


『木島日記』は以前紹介しました大塚氏原作による一連のシリーズ
「笹山徹サーガ」とは別件で『多重人格探偵サイコ』と繋がりのある作品です。
「学窓会」の前身である「瀬条機関」を背景に
清水老人の過去、また御恵てうも登場します。
本人ではないでしょうが鬼干潟の名前も出てきますね。

あと今度感想を書く予定でいます
本作同様、大塚氏と森嬢による作品『北神伝綺』。
こちらとは完全に繋がりがあります。
本作と共に『偽史シリーズ三部作』と称された作品の一部で
ちなみに3つ目の作品『八雲百夜』は
最近『Comic 新現実 Vol.3』で連載が開始されたばかりで
単行本化はこれから。楽しみ。


さて前置きからして長くなってしまいましたが
『木島日記』については書きたい事が山ほどありまして。
なので今回は特別に2回に分けて書かせて頂きたいと思います。
今回は『木島日記』第一部と言うべき1巻と2巻について。


本作は昭和初期の日本が舞台。
とある組織の下働きをしている奇妙な仮面を被った『木島平八郎』と
実在の人物、民俗学者『折口信夫』を主軸に
実際にあった事件、話題、物等の
闇に葬られた真相が語られる・・・といったお話。

1・2巻でのテーマは
『だいだらぼっち』『クサナギの剣とロンギヌスの槍』『人魚伝説』
『楊貴妃』『ヒトラーの出生』『戦艦大和』『津山三十人殺し』


映画『男たちの大和』で改めて注目されている『戦艦大和』の制作秘話は
『日本書紀』または『魏志倭人伝』でも語られる
太古の日本の風習と相まってなかなか面白いです。

もちろんこれは真実ではない『偽史』なのですが。
しかし登場人物が実在の人物であるがゆえの真実味。
実は「軍艦の神様」として登場する設計士の『平賀閣下』。
なんと友人が彼の子孫でして(嘘のような本当の話)
なんとなく面影が。面長でだけど丸みをおびている輪郭とか
とても似ているのですよ。
ゆえにこの話はより一層真実味を持って読んでしまいました。
彼女曰く、『持衰』のような弟さんはいなかったそうですが。
そりゃそうだ(笑)。


あと2巻最後に登場します『津山三十人殺し』。
これは『八つ墓村』のモチーフとなった有名な事件ですが
私が初めてこの事件の事を知ったのは
島田荘司著の『龍臥亭事件』。
この作品により非常に興味をもった事件であったので
本作で取り上げられてとても嬉しかったです。
島田作品の『御手洗潔シリーズ』もいずれ感想を書かねばな。
そういえば『津山・・・』は『北神伝綺』でも取り上げられていましたね。


他にも登場する多くの事件や人物は実在のもので
しかし私のように歴史の知識がまったくと言っていいほど無くとも
十分に面白く読む事ができます。
史実を知っている方はより一層面白く読めるのでは?
昭和初期の混沌とした、、まだ神隠しが信じられていたような時代。
そんな世界観がお好きな方は是非。

余談ですが
私は美蘭と一ツ橋中尉が可愛くて好きです。ふっふっふ。


★特集『森美夏』 : http://psycho.web.infoseek.co.jp/mori/

[ amazon詳細 : 『木島日記 (1)』 / 『木島日記 (2)』 ]



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posted by 麻吉 at 2006/05/24 22:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「リストランテ・パラディーゾ」 オノ・ナツメ

リストランテ・パラディーゾ

リストランテ・パラディーゾ
オノ ナツメ / 太田出版 (2006/05/18)


評価:★★★★★(満点!!)+★!!(ツボ)


こんなツボど真ん中直球ストライクな漫画は久方振りですよっ!!


と少々興奮気味な書き出しで申し訳ありませんが
しかし買ったその日に感想を書いているくらいですから
余程の事なのだと察して頂きたい。
そんな素敵な素敵な素敵な素敵な作品です!!


しかし、ものすごぉぉぉーーーくお薦め!!ではあるのですが
世の全ての女性(いや別に男性でも良いのですが)が楽しめるか
というと、それはたぶん完全に“NO”と言わざるをえません。
いや、普通に「恋をした少女の恋愛漫画」としても十分に楽しめるのですが
しかし本作品で特筆すべき点はそういうところでは無いのです。

設定がと申しましょうか・・・。登場人物がと申しましょうか・・・。
もう本当にたまらんのですよ!!トキメキが止まらないのですよ!!
そう、本作は完全に女性をターゲットにした

究極のフェチ漫画なのですっ!!

ちなみにフェチ要素と致しましては
「イタリア男」「眼鏡」「初老紳士」「ヒゲ」に加えて
制服的要素「スーツ」「コック服」「ソムリエエプロン」まで追加。
特に『初老紳士』『眼鏡』好きにはたまらん事になっているのです!!
この二項目が好きで、本作で萌えないはずがない!!
だって登場する眼鏡紳士のタイプが、なんと6種類もあるんですよ!!

・真面目で優しく穏やか。仕草が妙に色っぽい初老眼鏡。
・ぶっきら棒、憎まれ口、説教。でも根は優しい初老眼鏡。
・いつもニコニコ。フランクで話しやすい。優しい初老眼鏡。
・陽気で少々プレイボーイのムードメーカー眼鏡。
・最年少。男らしく豪気、ニヒルな口元ヒゲ眼鏡。
・無口で無愛想で無表情。でも可愛いオチビな初老眼鏡。

んもーよりどりみどり!!
ちなみに私は最後に書きましたオチビ眼鏡の「ジジ」にフォーリンラブ!!
ああ、彼のために美味しい料理を作ってあげたい。
そしてほっぺた膨らませてモグモグ食べてもらいたい!!
くそー!!可愛すぎるぜジジー!!


えーゴホン。取り乱しました。すみません。

しかしまた、なぜこんなに多様な眼鏡紳士が登場するかと申しますと
本作の舞台でありますレストラン「カゼッタ・デッロルソ」は
なんと 雇用条件が「老眼鏡着用」 なのです!!
素・敵・す・ぎ・るぅぅぅーーーー!!!!
本当、作中でも紳士好きの女性が店に押し寄せていましたが
こんなお店あったら、私も毎日通いますって話ですよ!!本当にもう!!


ハァハァハァ。なんだか今回は色んな方(特に男性)を
置いてけぼりにしてしまった感がありますが・・・。申し訳ないです・・・。
しかし!!今流行りの『メガネ男子』よりも『眼鏡紳士』!!
そんな需要がある事も知っておいて頂きたい。
そして男性諸君。将来素敵な眼鏡紳士になって下さいね!!ふふふ。


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マンガ・エロティクスF 39 感想
[TOPIC] リストランテ・パラディーゾ続編開始!!
posted by 麻吉 at 2006/05/20 00:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「バカ姉弟 (1)」 安達哲

バカ姉弟 (1)     ヤンマガKCデラックス

バカ姉弟 (1)
安達 哲 / 講談社ヤンマガKCデラックス(2002/06/06)


評価:★★★★☆


東京は下町。巣鴨。
人情溢れるこの街で、留守がちの両親に代わり
(そもそも父親などはいるのかさえも不明)
二人を見守る優しい人達と小さな姉弟との
平凡な日常を描いた短編集。

なんて書くとまるで感動のヒューマンドラマみたいですけど
そこはそれ『お天気お姉さん』でお馴染みの
安達哲先生ですもの、そんな簡単なものではありません。


年齢は不詳だけど、たぶん3歳前後のこの姉弟。
深夜になっても親は帰らず。
豆粒のように小さな二人はいつも一緒に
朝、昼、夜。好きな時間に街を闊歩します。
昼間はおじいちゃんおばあちゃん達に
夜は水商売のお兄さんお姉さんたちに
愛を込めて「やあ、バカ姉弟」と声をかけられる。

この姉弟がなんとも不思議な物体なのだ。
なんと言えば良いのか。
遊んでいる姿などはちゃんと子供なのだが
しかし近所の悪ガキどもと比べるとなんだか違う。
妙に達観していると言うか。
酸いも甘いも知っていると言うか。

この年齢にして当たり前のように
正月に豊島市場で鯛を買い
夜は居酒屋で5千円分もの夕飯を食す。
それは冒険でもなんでもなくて
二人には当たり前の日常。
しかしだからと言って生意気でも偉そうでもなくて
とても良い子なんだ〜。

そんな二人を街のお年寄りが有り難がって
拝んでしまう気持ちも分からなくもない。
おねえ(姉)のオデコを磨きたくなる気持ち、私にも分かるよ〜!!


なんだか真面目な漫画のような書き方してしまいましたが
一応ギャグ漫画です。いや癒し系哲学漫画か?
ほのぼのとしたい気分の時には是非この作品を。
二人の表情に行動に、思わず微笑んでしまって下さい。

現在4巻まで発売中。現在絶賛収集中。
ああ、早く続きが読みたいよ!!


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posted by 麻吉 at 2006/05/19 13:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「死びとの恋わずらい-完全版-」 伊藤潤二

死びとの恋わずらい―完全版

死びとの恋わずらい―完全版
伊藤 潤二 / 朝日ソノラマ(2001/03)


評価:★★★★★(満点!!)


うずまき』や『富江』で御馴染み。
ホラー漫画界の天才 伊藤潤二先生の作品であります。
伊藤作品特有の謎、恐怖、オドロさに加え
人を愛すると言う事を非常に考えさせられる本作。
先生の作品の中で一番好きな物語です。


ああ、それにしても。
げに恐ろしきは恋に狂った人間の女であることよ!!
本作はホラー漫画であり、多くの亡霊が登場しますが
しかし恐怖の対象は亡霊達ではありません。
生きている人間。
「幽霊が部屋に出るよりも強盗が部屋にいた方が怖い」
なんて事言いますけど、まさにそんな感じ。
亡霊達の方がロマンチストで可愛らしいくらいだ。

恋で周りが見えなくなり、狂ってゆく女達。
もちろん作中の彼女達の行動は極端に誇張されたものだけれど
でもそれは捏造ではなく、結構リアルだ。
そう言えば、望月峯太郎氏の『座敷女』を彷彿とさせますね。
いや座敷女は人間かと言うと微妙なところですけど。
あの漫画も本当に怖かったなぁ・・・。


亡霊などのホラー面に加え
刃物、血、死体なども多く登場しますので
グロテスクなモノが苦手な方
血が苦手な方には強くはお薦め出来ません。
しかし、それを少々我慢してもらってでも
色々な方に読んで頂きたい。そう思えるほどの良作。
少しでも気にかかった方は是非。お薦めです。

ちなみにこの作品は色々な形で単行本化されているのですが
4話で構成された『通常版』ではなく
「余話」が追加された、この『完全版』を強くお薦めします。
読後の感動と余韻は格別ですよ。


★DVD『映画 死びとの恋わずらい
映画化されていたんですね・・・。どうなんだろう。気になるな〜。
松田龍平さんは黒服の美少年役?龍介役?

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posted by 麻吉 at 2006/05/17 12:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | COMIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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