[展] 「井上雄彦 最後のマンガ」展

井上雄彦 最後のマンガ展


観てきました。


スラムダンク』に青春の全てを捧げたと言っても過言ではない私が
観に行かないわけが無いでしょと言う事で
混雑が予想される土日を避けて、昨日有給とって行ってまいりましたよ。

井上雄彦 最後のマンガ展

いやしかし、そんな平日ど真ん中であったにもかかわらず
開館時間の10時をちょと過ぎたくらいの美術館前には
もうすでにかなりの人の列が。
平日にこの状態じゃ、土日は想像以上の混雑になんだろうな・・・と
土日しか来られない方々ご愁傷様・・・なぞと思いながら列に並ぶ。

少々の待ち時間の後、入館。観覧。

さて、単刀直入に感想を述べてみるとするならば
本当の本当の本当ーに、見る事が出来て良かったー・・・と
その一言に尽きます。

色んな意味で驚愕して、色んな意味でジンときて、色んな意味で微笑ましく思って
そして色んな意味で感動した。

この色んなと言うのは、本当に色んなで
例えば「井上雄彦ファン」として。例えば「『バガボンド』読者」として。
そして「素人ながら漫画を描いた経験のある者」として。
「おじいちゃん好き」として。「腐女子」として。
って、なんか後半変なの混ざってますが
でもそう言う私の中にある色んな分野のツボが、色んな方向からギンギン刺激されて
だから一言では上手く説明するのは難しいのですが
でもとにかく見て良かったと。見られて良かったと。
そんな風に思える展覧会でした。


内容は、簡単に言ってしまえば「生原稿の展示」です。
通路の壁面にズラリと並べられている生原稿を
自分のペースで順繰りに読み進んでゆく形。
つけペンで線を書き、トーンが貼られている様な通常の原稿から
会場の天井に届くほどの巨大な用紙に墨で描かれたものまで
作品の形状は多種多様。

ちなみにその作品群は、これまで発表されてきた既存の作品の
名シーンをピックアップしたようなものではありません。
展示されている100以上におよぶ作品は
全てこの展覧会の為だけに描かれたもので
そして、それらは1つ1つバラバラな物ではなく、全てで1つの物語。
そう100数ページの「書き下ろし漫画」なのです。

もうこの時点で
「生原稿が見られる事」「未発表の作品を読める事」
という2つの感動があるわけですが
さらに感動する事に
全ての作品はガラスケースに入れられているわけでも
柵があって離れたところからしか見られないわけでも無く
間近に、鼻がくっつきそうなほどに顔を近づけて見ても構わない
そんな展示のされ方をしているのですよ。
(だからって触っちゃダメですからね!!)

実際に私はめちゃくちゃ顔を近付けて
細部までまじまじと舐め回すように見てきました。
細かい景色の描写、人物の睫毛の一本一本。
印刷されたものではなく、本当に手で書いた事が分かる
線一本一本のざらつき。乾いたインクの光沢。
コマからはみ出した部分を修正したホワイトのデコボコ。
トーンかと思ったカケアミが、良く見たら手書きだった事の衝撃。
ちょっとマニアックな話ですけど
でもそういう生原稿だからこそ見る事が出来る部分を
本当に目を近付けて、この目で見る事が出来る凄さ。
もう“感嘆”としか言いようが無かった。
こんな観覧方法を許可してくれて、本当に、本当にありがとう。


展示された作品のストーリーについては詳しくは書きませんが
しかし、これだけは注意を含めて書いておこうと思います。

内容は現在人気連載中の『バガボンド』のストーリーです。

ですから、『スラムダンク』は大好きだけど『バカボンド』は未読。
なんて方は十分に注意が必要です。
いや、未読であっても「生原稿を見られる」という事だけで十分観覧の価値はありますが
でもストーリーが分かる分からないでは感動の差は歴然。
と言うのも、実は私・・・『バガボンド』をまだ既刊分全巻読破出来ていませんで・・・。
ですから正直な話、作中に登場する人物にちょっと分からない人がいて
凄い、その事で凄い悔しい思いをっ・・・(涙)。
だから!!まだ読んでない人は、これを良い機会だと思って一気読みしましょう!!
読んだ人も読み返してから行きましょう!!
経験者は語る!!です。悔しい思いをしてからじゃ遅いんだからねー!!

あと、腐った女子と書いて腐女子の皆様へ通達。
相手を誰とは限定しませんが、たけしゃんと登場人物の誰がしかで
腐った萌え妄想を繰り広げた事のある方は、絶対に見に行くように!!
これはお勧めなどではなく、むしろ命令です。
とりあえず私と一緒に行った腐友人は
「イノタケはどこまで腐女子の心を掴んだら気が済むんじゃぁぁぁ!!」
と心の中で絶叫し、そして心の中で大悶絶しました。
見ないと損しますよ。いいから行っとけ。


そんなわけで、兎にも角にも、とりあえず井上氏が好きな方で
上野に足を運べるところのお住まいの方は、行っておく事をお薦め致します。
行きたくても行けない方が、全国にきっととってもいっぱいいるんですから
見に行ける事を有り難く思わねば!!ですよ。
5/24(土)〜7/6(日)まで上野の森美術館にて開催。
是非!!是非!!是非!!お勧めです!!


あ、そうだ。最後にひとつだけ難点。
スタッフの方々が着ていた“おじいちゃん魂柄Tシャツ”。
なぜ販売してくれなかったんですかーーー!!!!
いやあれはもちろんスタッフさん限定、専用柄だったのは重々承知です。だけど!!
まったく同じ柄でなくても良かったから
おじいちゃん柄を、あのおじいちゃん柄のTシャツが欲しかったですよう・・・ううう。
後でオフィシャルで製品化とか。待ってまーす!!


★上野の森美術館 : http://www.ueno-mori.org/
★公式HP「FLOWER」 : http://www.flow-er.co.jp/

[ amazon詳細 : 『バガボンド (28)』 / 『スラムダンク完全版 全24巻』 ]
posted by 麻吉 at 2008/06/19 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | OTHER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[食] のぶ工房@日暮里

のぶらあめん

のぶ工房 / のぶらあめん 600円
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2丁目40-3-101
営業時間 平日11:00〜24:00 (祭日21:00迄)
定休日 日曜日


評価:★★★★★(満点!!)


いきなり漫画でも小説でも映画でもなく
ラーメンの感想とか書き始めて驚かせてしまった・・・でしょうか・・・。
全然食通でも無いくせに!!むしろ貧乏舌のくせに!!
だってだって、凄く美味しかったんですものぉぉぉ・・・!!


この日は仕事帰りに上野で買い物をしてラーメンでも食って帰るかーと決起。
上野ですと大概「光麺」に足を運んでしまうのですが
たまには別のお店に。そうだ上野でなく家の近所で開拓してみよう!!と
「日暮里 ラーメン」なんて凄くアバウトな検索をして
そして見付けたのがこのお店だったのであります。

実はこちらのお店、到着して気付いたのですが、以前から知ってました。
お店の前の道、何度も歩いてました。
そしてその度に悪い意味で「どーなんだこの店」と思ってたのです。ヒドイ!!
いや、なぜそんな風に思っていたのかと申しますと
こちらお店の外見が、非常ーに微妙な感じなのです。
いわゆる「安いけど味が宜しくないチェーン店」みたいな外見をしているんです。[参照]

こ、ここの事だったのか・・・。
しかし、検索で見付けたこちらのラーメンの感想は、そうとう高評価。
でも本当に大丈夫ー・・・?
半信半疑で入店。いちばんシンプルな「のぶらあめん」を注文してみました。
出して頂いた冷たい麦茶に舌鼓を打ちつつ、待つこと数分。
さあ!!らーめんさん登場です!!
いただきます・・・・・ズルズルズル

う、美味ぁぁぁぁーーい!!!!

あの、本当に食べ物の知識に乏しいので
味の詳しい事とか上手く説明出来ないのですが

自分はラーメンは基本的に魚介系の風味がするものが好きで
大体頼むのは「塩」か「とんこつ」。そして「細麺」が好み。
で、こちらのラーメンはと言うと「魚介系」という面では好みと合致していましたが
味は「しょうゆ」。で、麺は「中太」。と微妙に好みとズレてる・・・というのに・・・
うおおお美味しいよー!!!!

とにかく魚介の香りが、とてもとても良いのです!!芳醇!!
さらにそこにネギの香りが・・・
そう!!ネギ!!ネギですよ!!
自分普段の料理でもネギをドッサリ入れるほどのネギ好きなもので
この沢山入った揚げネギとか、小口切りの万能ネギとかが・・・ああ・・・。
あと、乗せられた「もやし」のシャキシャキ感がまたタマラン!!
ズルルーシャキシャキ。ズルルズルズル。ゴックン!!!!
はああ・・・(至福)

スープの表面には一面に油(ネギ油?)が張っているのですが
でも全然油っぽくなくて!!クドくもなくて!!
普段スープはあまりを飲まない私が、ほぼ全て飲み干しちゃいました!!
お店を出た後も自分の口の中にスープの香りが残っていて
帰り道も幸せだった〜。


ほぼ100点満点!!
しかし、あえて難点を申してみますと
これは普段自分が薄味の「塩」を好んで食べるからだと思うのですが
スープが程好く「濃い目」のところに
チャーシューも同じ様に濃い目の味付けがされていたので
チャーシューを口に含んだ瞬間に「しょっぱ!!」と感じてしまいました。
もっと薄味でも良いかなーと。
後はもう何も文句無しデス!!!!

とりあえず、近日中にまた食べに行く予定でいます。
今度は「つけ麺」で。なんと「お酢の風味」がするんですって!!
うおお!!お酢大好き人間の血が騒ぐー!!楽しみだよ!!


日暮里付近にお住まいの方でないと、無用な内容になってしまいましたが
日暮里繊維街や谷中銀座などに観光に来られる予定の方も是非!!
あの外見に躊躇する事無く入店して「のぶらあめん」頼んでみて下さい。
きっとまた来たくなりますよ!!本当オススメです!!


★RDB : http://www5a.biglobe.ne.jp/~tacky/rdb1000/rdb-1290-nobukoubou.htm
★ラーメンデータベース : http://www.ramendb.com/shop.php?sid=2262
posted by 麻吉 at 2007/01/11 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | OTHER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[展] 「若冲と江戸絵画」展

 「若冲と江戸絵画」展
東京国立博物館で開催されております
「若冲と江戸絵画」展行って参りましたよ〜!!


上野での展示はあと一週間しかありませんが
その残りの一週間、もしくはその後に続く
京都、九州、愛知での展示へ行こうと思っておられる皆様へ
老婆心ながら一言忠告させて頂こうかと思います。ゴホン。

時間は余裕を持って挑め!!

えーワタクシ、会場へは16時に到着致しました。
その日の閉館時間18時(通常は17時)。
まるまる2時間。フルに使って。
まったく時間が足りませんでしたっ!!

混雑で流れが悪かったという理由もあるでしょうが
しかし人が少なかったとしても
ジックリ見ていたら同じ位の時間がかかっていたでしょう。
ちゃんと見られたのは若冲コーナーまでの半分のみ。
残りの半分などはもう駆け足。
気になる作品のみをパッパッパと・・・。
あーもう、あーもう、あー!!(ヤリキレナイ想い)


後半にはガラスケースに入れられていない
直に作品を見る事が出来るコーナーがあったのです。
ガラス越しとは違ったこの自然な感じと申しましょうか
おとし目の照明に浮き上がる作品がとても素敵で。
これこそ時間をかけて見なければいけなかったのに・・・。

それにやっぱりガラスケースはイカンです。
だって今回みたいな細かい絵柄で
近付いてジックリ見たいと思わせるような作品だと
まあ私も人の事は言えない訳ですが
少しでも近くで・・・という気持ちが、顔を近付けるという行動になってしまうわけですよ。
すると自然にオデコゴチン!もしくはおっと鼻が!!と・・・。
そんな方多数の為、ガラスにはもう沢山の指紋やら皮脂やら。
それがまた照明に光ってねー・・・はっはっは(苦笑)。



さて、全ての作品について感想を書きたいところですが
それはちょっと大変なので。心に残った作品を簡単に。
※作品名のリンク先は展覧会公式BLOGの作品画像です※


「あ〜好きだ〜」と思ったのはやはり若冲の『鳥獣花木図屏風』でした。
見所の大きな象さんも可愛いかったですが
こっそり、小さく、チョコンとイタチやネズミがいて
それが凄く可愛い顔しているんですよ!!可愛かった〜!!
あと屏風絵のこちら側にいる正面向いたアヒルも!!可愛いすぎ!!

色の鮮やかさ、ドットの細かさ、そしてそこかしこに隠れるユーモア。
こういう“芸術作品”を見て、思わず笑みがこぼれてしまうなんて。はじめて。
心から凄いと思って、そして好きになりました。
十分時間をかけて見ましたけど、まだまだもっとジックリ見たかったな〜。


そう。今回は『紫陽花双鶏図』や他の精巧で美麗な作品を目的に
足を運んだようなものだったのですが
実際に見て回って心を奪われたのは、若冲の優しさが映し出されたような
ユーモア溢れる作品の数々でした。

それはもう予想外であったのは
鶴図屏風』や『花鳥人物図屏風』といった水墨作品。
細かく、極彩色の作品に比べたら見劣りしてしまいそうですけど
見れば見るほど味があると申しましょうか。
単純な線だけでなく、シッカリと細かい施しがされた鶴の足。
凄くイキイキとした目元。遊び心のある表情。動き。
鶏図』の手前にいるヒヨコなんてもうどうしたら!!
これは遠目や小さな画像で見たのでは分からないと思います。
ぜひぜひ生で見て頂きたいですよ!!

あとユーモラスと言えば『伏見人形図』!!
可愛すぎ!!可愛すぎだ〜!!


とと。若冲作品の事ばかり書いてしまいましたが。
しかし。なんと。今回一番心を奪われたのは
実は若冲ではありませんでした・・・。
長沢芦雪の『白象黒牛図屏風』!!予想外!!
いやだって。だってさ。リンク先の画像で分かって頂けるでしょうか。
大きな大きなイカツイ黒牛のお腹のところに
ちょこんと、すっ呆けた顔で、ちっちゃなワンコがいるの分かりますか?
可愛いよ!!可愛すぎだって!!
黒牛がまた、気にしてないような顔しているけど
きっと守ってるんでしょうね、大好きなんでしょうね。
も・・・萌えー・・・(ゴメンナサイ)。



そんなわけで、十分とは言い切れず、悔いの残る観覧となってしまいましたが
しかし、迫り来るような屏風の巨大さだとか、水墨画の繊細さとか
直にこの目で見る事が出来て、とても良かったと思います。
若冲に少しでも興味を持たれている方は是非!!
お薦めです!!


★プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展 公式HP : http://www.jakuchu.jp/
★「若冲と江戸絵画」展コレクションブログ : http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/

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[雑誌] BRUTUS(ブルータス) 2006年 8/15号
posted by 麻吉 at 2006/08/20 23:59 | Comment(2) | TrackBack(2) | OTHER | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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